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    静岡県塗装看板業協同組合三島支部研修旅行 PART 1

    25日(日)、26日(月)の両日静岡県塗装看板業協同組合三島支部の研修旅行に行ってきました。

    初日の25日はまず、小江戸と言われる埼玉県川越の蔵作りの町並みを散策してきました。

                
    川越の土蔵造りの店舗は、いわゆる「蔵造り」として有名。蔵造りは類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町屋形式として発達したものです。蔵造りの建物が並ぶ一番街は、今の東京では見ることが出来ない江戸の面影をとどめています。平成11年12月には国の重要伝統的建築物保存地区に選定され、平成19年1月には「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されました。


    国の重要文化財、大沢家住宅。
    寛政4年(1792年)に造られ呉服太物を商っていた店蔵です。明治26年(1893年)の川越大火の際も焼け残り、川越商人に蔵造りを建てさせるきっかけとなった建物の一つです。

                
    なんて風情のあるたたずまいの建築物でしょう。しかも釣り道具屋さん!昔の板金屋さんがしつらえたつり具のチャンネル文字を見てください。感動すら覚えます。


    こちらの額縁屋さんも負けてません。蔵造りの面影の中に昭和レトロの香りが・・・プンプンと香ってきます。


    と思えばこんなモダンな建築物も・・・コンクリート打ちっぱなしでもそこかしこに町屋の伝統的デザインを取り入れ、町の景観を壊さずにたたずんでいます。この建築物を建てた建築家、施工業者、「お主なかなかやるな〜」という感じです。ちなみにこの建物は川越ゆかりの絵師、船津蘭山の美術館です。

               
    雨に濡れる石畳のこんな小径は日本人特有のDNAを刺激してやみません。
    東京の下町の路地風景とは違く、京都の小径とも似て非なるものです。
    なんかいいな〜。


    これは有名な「時の鐘」
    約400年前から城下町に時を知らせてきた川越のシンボル。現在のものは4代目といわれ、櫓の高さは奈良の大仏様と同じ高さだそうです。現在も1日4回、午前6時、正午、午後3時、午後6時に時を知らせている鐘の音は、平成8年環境省主催の「残したい日本の音風景百選」に選ばれました。

    この後は昭和初期に70軒余りが軒を揃え、数多くの菓子を製造、卸を営んでいたといわれる菓子屋横丁をぷらぷらしながら昔懐かしい駄菓子をちょいちょい買ってその場で”買い食い”。

    川越の町ってすごいですよ。江戸時代からの建物をここまで残せるそのエネルギーには感服します。
    こういう建物を維持しなければならない家主の方も大変でしょう。また修理修復する職人さんも川越近辺には沢山いるのでしょう。これはすごいことです。昔から城下町といわれる場所には城主が日本全国各地から腕の立つ建築関係の職人を呼び寄せ城を建て、その子孫、弟子が匠の技を継承しその地に住み着き、脈々と技の継承に努め、現在に至っているところが沢山あります。

    静岡県内にも静岡市や掛川市辺りにはまだまだ優れた職人が沢山います。私たち塗装職人も日本古来の柿渋塗りとか漆塗りとかの技術を体に叩き込ませ、そしてそれを忘れることなく受け継いでいかなければならないと感じました。

    明日は東京、上野にある旧岩崎邸について触れたいと思います。


    有限会社 藤沢塗工店 | General | 09/10/27 | 22:29 | comment(0)| No Trackbacks