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    明日の釣りは中止となりました。


    明日は南伊豆、中木で沼津潮倶楽部の納竿磯釣り大会が開催される予定でしたが、荒天のため中止となりました。

    今日の昼過ぎから大会役員、海防部長、事業部長と協議をしました。明日は低気圧通過後冬型の気圧配置となり西の風が強くなり伊豆半島南端の石廊崎から西側は海が荒れて渡船も出ません。石廊崎から東側ならば西風の影響を受けにくいため釣りができるところもありますが、昨日から今日にかけて降った雨で濁りが海にも入っていることが予想されます。真水の濁りが入ると魚は釣れませんし天城連山から吹き下ろす西風で釣りも思うように楽しめません。よって今回は中止となりました。

                                        

    釣りに行く数日前から天気予報を気にしながら、天気図から目が離せません。釣りに行く日が関西地方が雨模様であれば静岡県近海は東よりの風で釣り日和。その関西地方に雨を降らせた低気圧が1〜2日後に静岡県近海を通過し北上した後は西の風が強くなり釣りは危険を伴います。波やウネリは風が引き起こすもの・・・風は気圧の高いところから低いところに吹きます。すなわち高気圧から低気圧に向かって吹くのです。

    私のホームグラウンドの伊豆半島では石廊崎を中心と考え、石廊崎より西側では東よりの風の風裏となるので海は穏やか、逆に石廊崎より東側は西寄りの風の時は西風の風裏になりますので海は穏やかとなります。ただ東西でも南寄りの風が加わるとウネリが出ますので注意が必要です。ジャブジャブする風波より高低差があるウネリの方が何倍も危険です。


    予報が悪く渡船が出ないときに、エサも用意してしまったし・・・釣りにどうしても行きたいし・・・じゃあ、地磯に行こうとなります。これが結構危険なパターンなんです。地磯とは地続きの磯のことを言いますが地磯に行くときは大抵、道路わきの駐車スペースに車を止め、そこから徒歩で15分〜30分掛けて入磯します。釣り道具を持って険しい道を歩きますから暑がりの人でなくてもみんなライフジャケットなんか着用しません。磯に着いてからライフジャケットを着用すればまだいいのですが、もう釣りに夢中になってそれどころではありません。海が荒れてきたらすぐ帰ればいいと思っていますがウネリがあるときは海中の酸素濃度もあがって魚の活性も上がります。当然魚も釣れますし、アタリもあるものですから欲に駆られてまだ、大丈夫、もうちょっとなら何とかなるという気持ちになって帰れなくなってしまうものなのです。
    夢中になっているうちに大波が襲って来たらどうでしょう?地磯は沖磯と違って波の逃げ場がなく、ドスーンと波が襲ってきたら次にその波が引く時に釣り人も一緒にさらっていきます。ライフジャケットを着ていなければ浮くことも当然出来ず沈んでしまいます。仮にライフジャケットを着用していても波にさらわれながら頭を岩に打ち付けたりして大けがを負い、気を失ってしまいます。

    その点沖磯での釣りはまだ安全といえるでしょう。最初から予報が悪ければ渡船が出ませんし、凪が怪しくなれば渡船が見回っていよいよヤバくなれば撤収となります。

    しかし、私自身何度か沖磯であっても危険な思いをしていることも事実としてあります。人間は腰から上に水が上がってくるとフワッと浮き上がり踏ん張りが利かなくなって波にさらわれます。ウネリを伴う波は波というより海そのものが襲ってくる・・・そんな感じです。過去に南伊豆で釣りをしていた時のことですが朝からウネリが少しあり、南西の風がそよそよ吹いていたことがありました。船長が磯のそばで待機するからその地区で一番沖にある磯でやってみるか?との問いに首を縦に振って渡礁しましたが時間がたつにつれウネリが大きくなりそろそろまずいぞと思った矢先、海面が3メートルほど下がったのでえ?と思いながら沖に目を向けるともう目の前には自分の身長をはるかに超える波が・・・
    その後は荷物と一緒に払い落されゴボゴボと海に沈んで行きました。ライフジャケットのお陰ですぐ浮上は出来ましたが、手のひらに激痛を覚えたので両手の手のひらを見ると磯のフジツボでザクザクに手のひらが切れていました。それから船に引きずりあげられ釣り道具は殆ど水没のため諦めて帰路に就いたのを覚えています。

    自然中での遊びは実に気持ち良く楽しい物ですが、甘く見ると突然牙をむいて襲ってくることがあります。自然の中での人間なんて小さい小動物に過ぎませんから、無理をせず、いつでも潔く諦めることを念頭に遊んで行きたいものです。

                                       
    石鯛釣りのシーズンもそろそろ終盤に近づいてきましたが、水温が20度を割り込むと大型の石鯛が釣れる可能性が高くなります。16日までは冬型の気圧配置で西風が吹きますが、17日はおそらく低気圧の接近により東よりの風に変わり海も凪いでくると思われます。最近大会、大会でのんびりと釣りができていませんでしたから17日には凪ぎが良ければ石鯛釣りに行ってこようかな・・・

    有限会社 藤沢塗工店 | General | 09/11/14 | 23:28 | comment(0)| No Trackbacks