10年経って味わい深くなる住宅。
昨日の”シャチョブロ”でもお伝えしましたが、三島市のN様邸の塗り替えのための現場調査に行ってきました。
平屋作りの贅沢な住宅N様邸。外壁は漆喰塗り仕上げ。無垢の木材をふんだんに使った古民家風の味わい深い住宅です。
漆喰塗りが施された外壁は10年間の歳月を感じさせる、少しヤレた感じが出ていて、逆に漆喰調ペイントとか塗ってしまっては勿体ないと感じましたので今回は漆喰の外壁の塗り替えはパス!住宅自体に雨水の新入などの悪影響を及ばさず、漆喰自体もチョーキング現象を起こしていなければ無理に塗って住宅の経年変化を台無しにしなくてもいいと【藤沢塗工店】は考えます。
しかし、木部に関しては雨風に晒され、紫外線の影響を受けている個所はさすがに塗装を施してあげないともたないと感じました。今回は柱、軒天、腰板、土台など木部全てを塗り替えることに決定しました。
施主様のN様と昔話に花が咲きました。当時、担当した監督さん(今は定年を迎えて退職しています)が毎朝6時半に仕事の打ち合わせの電話をしてきて困ったこととか、大工さんと仕事の見解の相違で喧嘩したこととか・・・N様が当時は知り得なかったことが今では笑い話。そんなことも記憶に残っているということはそれもお施主様が永く住む住宅に対しての思い入れの一つではないのかなと思います。強い思い入れを込め、仕事をさせていただくことが職人にとっては何よりも有難いことなのです。
長沢区公民館外壁塗装工事も上塗り行程まで終了しました。しかし耐震工事を伴っているため南面の1面はまだ塗装工事にかかれません。来週の半ばには各所シーリング工事も終了して塗装工事かかれるかと思います。
それまでほかの現場の塗装工事の段取りを上手く組まないととんでもなく忙しくなってしまいそうなよ、予感が・・・しかも明日は雨の予報。恵みの雨も必要ですが今はなるべく降ってもらいたくないというのが【藤沢塗工店】のホンネです。