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    清水町I様邸の外部改修塗装工事が始まりました。

     こんばんは。

    ”シャチョブロ”です。


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    15日は前日の冷たい雨模様とは打って変わって良い天気に回復してオートビジョン様の擁壁塗装工事も無事終了しました。

    ありがとうございました。

    今後ともよろしくお願いいたします。







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    オートビジョン様の工事と並行して清水町I様邸の外部改修塗装工事も始まっています。

    足場も組み上がって、ご近所様へのご挨拶も済んでいよいよ工事開始です。


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    普通、外壁や屋根の塗装工事の場合高圧洗浄工事から始まりますがI様邸はちょっと工程が違います。

    外壁のサンダーケレンからI様邸は始まります。


    何故、サンダーケレンで外壁の旧塗膜をを削っているのかというと・・・。



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    水ぶくれのようにプクッと膨れている箇所が外壁に無数にあります。

    これは”ブリスター”という不良箇所。

    この箇所を削り取らなければいけません。


    新築時の外壁色はオフホワイトの様な色だったそうでその後10数年前に塗替えを一度行ったという事なので、その時に現在の金茶色に仕上げたそうですが・・・。

    既存の外壁の上に恐らく溶剤シーラーを塗布し、その上に微弾性フィーラ―を厚く塗って水性塗料で仕上げたのではないかと思います。

    溶剤シーラーは既存塗膜と相性が悪いと既存塗膜をジワジワと侵しながらガスを発生させ、その上に微弾性フィーラ―のように弾性系の下塗り剤を厚く塗り過ぎるとシーラーから出たガスの抜け道が塞がれてしまいます。

    この様に濃い色は太陽熱の吸収も激しく淡彩系の色に比べて外壁が熱を帯びて中に溜まったガスが膨張して塗膜を押し上げてしまう訳です。

    それが何年も続くと日当たりのいい外壁面は無数に膨れ上がり一見、水ぶくれができたように見えるブリスター現象が起きてしまうのです。


    職人が外壁に必要以上の防水性を求めてしまうとどうしても厚く塗りたくなる訳ですがこれはNG。

    これはやってはいけません。


    各塗料メーカーからは星の数ほどの塗料が発売されていますがその中から色々なTPOによって業者側が適した使用材料と工法を選んで提案させて頂くのですが、その際に絶対に必要となってくるのは豊富な塗料知識、工法知識と経験実績です。

    施工実績というのは施工しました、という実績でそのうち何件かは経年劣化度合いが計れずにいますからあまりあてには出来ません。

    長年の経験が積み重なった経験実績は長い歴史の中には失敗もあったり、そのフォローとしてどのようなリカバリー工事をしたか、とかいろいろな現場を施工するに当たり工務店や設計士、絡みの他業種の業者と沢山のやりとりを重ねて重ねて施工してきたりとかでその結果、高品質な工事を提供するための地道に積み重ねてきた重要な実績です。

    毎月のように各メーカーから新しい塗料や工法が生まれてきますのでいち早く沢山の情報を仕入れて引き出しを沢山作っておくことが大事ではないかと思います。


    間違った塗装方法で施工してしまうと思わぬ損害をお施主様に与えてしまうことがあるという事を私達、業者側は肝に銘じて仕事をして行かなければならないと強く感じます。


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    サンダーケレンを施すとこのようにブリスター部分が削られて白い既存下地が現れます。

    この状態はまだケレンの一段階目。

    もっと削ることで小さなブリスターも削り取ることが出来ます。



    膨れて剥離膨張している塗膜を除去しないままこの上に塗装すると、また既存下地からブリスター現象が起きることが懸念されます。

    こういう下地処理は念には念を入れて行わなければなりません。





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    白く見えているところが削り取ったブリスター箇所。

    西面が何故か一番厚く塗られていてこの面が一番ブリスター現象を起こしていました。

    取りあえずケレンの第一段階が終了しました。


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    こちらは北面。

    北面は直射日光があたらないので殆どブリスター現象は起きていませんが西面や東面に近い所に何か所か有り、必要以上に厚く塗られている箇所は念の為に削っておきました。


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    東面も日当たりが良くて外壁のほぼ一面にブリスター現象が見られました。

    こちらもケレンの第一段階です。



    明日もサンダーケレン工事の続です。

    電動工具を使用するのでどうしても耳障りな音が出てしまってお施主様をはじめご近所の皆様にはきっと不快な思いを強いていると思いますので急ピッチで施工しなければなりません。

    明日も頑張りましょう。



    では、また。



    有限会社 藤沢塗工店 | General | 13/01/16 | 23:12 | comment(0)| No Trackbacks