今日は富士市M様邸の工事へ。
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
今日は富士市のM様邸の塗装工事に伺いました。
外壁の左官工事がちょうど終了して、いい感じに仕上がってきましたね。
シナベニヤで誂えた建具の塗装です。
この建具をまず、灰墨で着色します。
灰墨で着色した後です。
木目の吸い込みの良い所に墨が程よく染み込んで木目が浮き上がります。
ただこのシナベニヤって材料は塗料の吸い込みが激しいので素早く刷毛を動かして塗装しないと色ムラが出てしまいますので慣れが必要です。
昔はこのシナベニヤはオイルステインなどでの着色に不向きとして、クリヤー仕上げが多かったですが最近は材料費が比較的に安価なため良く使用されます。
シナベニヤのデメリットな面は柔らかい木材なのでちょっと擦っただけで着色度合いが変わってきます。
意外なのがベニヤの生産工程なのかそれとも造作材の加工段階なのか、ちょっとうっすらと汚れが付いた時に濡れた雑巾等でその汚れをふき取ったりすると汚れは取れて一見、綺麗になったように見えますが水を含んだ表面が毛羽立つんですね。肉眼ではその毛羽立ちは全く判りませんが着色するとその毛羽立ち部分がより多く着色剤を吸い込んで濃く色が付いて周りと色目が違ってきます。
これがとっても困ります。
間違ってサンドペーパーでその濃くなった部分を擦ろうもんならまたその部分の吸い込み加減が変わって更に色ムラになってしまいます。
対策としては同じ着色剤をその上から更に塗ってすぐに着色剤をウエスで柔らかく拭き取ると全く分からなくはなりませんがかなりいい感じまで仕上がります。
下塗りの着色剤が乾いたら自然系オイルで更に焦げ茶になるように着色します。
今日の工程はここまで。
残りの建具が搬入されてからまた塗装しに来ます。
昨日の全国サッカー選手権大会決勝戦、観ましたか?
富山第一高校(富山県代表)対星陵高校(石川県代表)の試合は国立最蹴章の試合としては最高の試合でした。
富山第一はプレミアリーグWESTで活躍していますので実力的には上かなと思っていましたが、星陵の大きくサイドチェンジする精密なパスワークから一対一に強いフィジカルでシュートを叩き込むサッカーはシンプルながらも決定力は群を抜いています。
静岡代表の藤枝東高校もプリンスリーグの中で高校サッカー部の中ではナンバーワンの実力なのですが昨年準優勝校の京都橘相手に惜敗。
静岡県131校の頂点に立ち、全国で優勝するより静岡で優勝する方が難しいと言われる激戦を勝ち抜いてきた藤枝東でも全国の壁には歯が立ちませんでした。
藤枝東の選手達はみんなもの凄くサッカー上手いのにね。
静岡県の強豪校はどこも人工芝や天然芝完備のグラウンドを持ち、指導者もA級、父母会組織もしっかりしていて学校のバックアップも申し分ないし、選手もクラブチームで鍛えられてきた強者ばかり。
なのに全国では最近、全然勝てない。
なんででしょうね。
私個人の感想としては静岡県内の公式試合の審判のレベルがそうしてしまっているような感じがどうしても拭えないんですね。
まあ、とにかく良く笛を吹きます。
選手が転ぶたびに”ピ――――!!!”
何かあっても”ピ――――!!!”
別に危険なプレーでなくても”ピ――――!!!”
フェアプレーを尊重するが故の笛なんでしょうけれども、ブツブツと試合の流れが途切れる事で選手達の試合運びのリズムが崩れて悪循環。
サッカーはある意味、格闘技。
一つのボールを奪い合うスポーツなので少々荒くなるのは仕方がないのにすぐにファールとして笛が鳴る。
だから静岡の高校サッカーはコンパクトに小さくまとまってしまっている感じがします。
それと審判が試合の全てを支配してしまっている感じがするんですね。
静岡県中部、西部には強豪校がひしめいていて、その強豪校のそれぞれは使命感があって然りですが、審判もそれらの強豪校を全国の舞台に送り込む使命感を帯びているのが試合を観戦していると良く分かります。
判り易くいうと”依怙贔屓”。
これが静岡県高校サッカー。
まるで中東の笛か?と疑いたくなる場面も多々ありますし、それに抗議しようもんなら「次、カード出すよ!」と脅してくる。
それじゃあ、選手個人個人のポテンシャルを最大限に引き出すことが出来ません。
高校の部活だけでは無くクラブユースにももの凄くスペシャルな人材がいることを忘れてはいけません。
その主役たる若き才能達を大人の粋がりで路頭に迷わしてはいかんと思うのです。
まずはその辺を何とかしないと静岡の高校サッカーは全国では勝てない気がします。
サッカー王国、静岡はもう昔の話。
その錆びた金看板の上に胡坐をかいていてはどうもなりませんね。
あくまで三年間高校サッカーを観てきた個人的な感想です。
では、また!
大きくなったな・・・、おめでとう。
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
昨日はちょっと早起きして近所の河川敷へ。
一年間の無病息災を願って、どんど焼き。
天気も良く、近所の皆さんと新年のご挨拶をして、お神酒を頂いたり、子供会のお母さんたち手作りの豚汁も美味しかった。
聞くところによると鎌倉時代からこのどんど焼きは行われていたそうで元々は出雲地方からの発祥だとか。
都市部なんかでは場所確保が困難なので廃れてしまっているけれどまだまだこの辺では毎年小正月付近の日曜日にやっていますね。
親御さんに手を引かれながらの子供たちも最近では”火”を目の当たりにすることが少なくなっているので火は熱いものだとか、色々な物を燃やす力があるとか、まあそういう事を体験するのもいいんじゃないかな。
最近では自然界での経験値が少ないから色々な体験を少しでもしておかないと大人になってから困る場面も出てくるんじゃないかな。
と、最近は特に感じますね。
祝!新成人!おめでとう!
うちのあの、長男が成人式を迎えるまでになりました。
スーツなんか着ちゃってね。
ついこの前までピーピー言ってたのが、いつの間にかこんなです。
大学2年生にもなるとそこそこ大人びた会話が出来るようになってきて、なんか不思議ぃな感じです。
これからはドンドン自分で人生を切り拓いて行く事でしょう。
人と人との繋がりを大事にして、人に優しく、あんまり世の中の堅苦しいコンプライアンス等にとらわれずにドンドン新しいと扉を開けて伸び伸びと歩んでほしいと思います。
東京に戻るときに駅まで送りましたが、その後ろ姿を見送りながら「なんか、大きくなったなぁ。」と呟くと、「ね。」とちょっと寂しげな女房の一言。
女親はまた少し違う感傷があるみたいです。
では、また。
明けましておめでとうございます。
こんばんは。
新年、明けましておめでとうございます。
昨年は公私共に皆様には大変お世話になりました。
今年もきっと沢山の皆様にお世話になることと思います。
その御恩に報いる為に正直に、そして気前良く「藤沢塗工店」は一年間邁進いたします。
今年も是非、宜しくお願い致します。
新しい年、2014年は1月6日から営業しております。
6日からオートビジョン2000様、沼津市のS様邸の塗装工事でお世話になっている傍ら新年のごあいさつ回りなどでアタフタと過ごしております。
そして今日は富士市のM様邸新築塗装工事へ。
なかなかオシャレな設計のM様邸。
今日は外部の軒天塗装工事に伺いました。
白に少し黒を加えた色で軒天を仕上げました。
外壁は左官屋さんが担当なので外部工事はここまで。
内部は大工さんがせっせせっせと造作を仕上げています。
最近では珍しく窓枠や建具枠、建具などが無垢材で設えられています。
既に窓枠などが濃いこげ茶色に塗られているのがお分かりになると思います。
普通の工程では大工さんが造作を作って仕上がった後に塗装工程に移って窓枠や建具枠などを塗装して行くのですが今回はそうではありません。
あらかじめ内部の造作に使う無垢材を大体の長さにカットしたものを工務店さんの材料置き場に持ち込んで造作材を先に塗装しました。
今回の塗装方法はちょっと特殊な工法です。
仕上げには焦げ茶色に着色された自然木オイルを塗布するのですがそれだけではお施主様や設計士さんがイメージする色が出ませんので着色オイルを塗る前に日本古来の着色塗料で先に着色しました。
イメージ通りになるように着色剤の濃さを調整して黒く着色していきます。
着色塗料が乾燥してから自然系のオイルを塗布します。
この様な工法だと無垢材の吸い込みの良い所は黒く着色されて、オイルで塗った部分は茶色く着色されて色に深みが出ます。
触った感じは塗膜が付かないのでサラッとした手触りでとってもナチュラルな感じです。
この無垢材は松の種類なのですが木目が米松等とは違った木目でとても面白いです。
松系にありがちな松脂のベトツキ感もなく良い木材です。
そうそう、なんでこの造作材を大工さんが付ける前に塗ったかというと実は大幅なコストカットの大実験なのです。
最近の新築物件では窓枠、建具枠、建具などは全て既製品と言っても過言ではないでしょう。
何故既製品がもてはやされる様になったのかというとそれは・・・、無垢材に塗装するよりかも安いからです。
それとどこのモデルルームに見学に行っても使用されているのは既製品。
家を建てようと思っているオーナーさんもそのような仕様が標準だと思っていますし、既製品は作り手の手の良し悪しが出にくいので工務店さんも正直、気が楽ですね。
それも良く理解できますね。
時代が既製品を求めています。
色々な事情で。
だって、大手ハウスメーカーさんの住宅はデザイン、仕様は画一化されてはいますが、自社工場生産の部材を決められた工法で仕上げる事でとても住宅全体が精度良く作られています。
それが実際に受けがいいのも事実。
一方で在来工法のオンリーワンな住宅を求める若きオーナーさんが居るのも事実です。
在来工法で無垢材を使えば当然ハイコストとなりますが途中の工法を工夫すれば結構な大幅コストカットを実現できることが今回判りました。
最初は工務店さんの社長さんから「・・・友ちゃ〜ん(普段こう呼ばれています)・・・、もうギリギリまでコスト削減したら塗装費がこれだけしか無いさ〜。この単価じゃ無理だよなぁ・・・」といきなりローテンション。
実行予算見たら確かに”無理!”って言う単価でした。
でも、その社長さんは「こういう住宅やりたいさ!お施主さんの希望叶えたいさ!やっぱ既製品ばっかじゃ仕事も腕もセンスも鈍るじゃん!」
「そーだね、社長。やり方だよ。やり方。やってみようよ!大丈夫だよ!」
そんなくだりがあってM様邸の新築工事が始まりました。
塗装費だけを見たら従来の工法に比べて単純コストは三分の一まで下げることが出来ました。
コスト削減だけのメリットだけでなく塗装が仕上がってるという事で大工さんも造作材を大切に扱ってくれますし、接合部分の木工用ボンドのはみ出しによる着色不良箇所もありません。凄く綺麗な仕上がりです。
これはお施主様の満足度にもとても貢献しているのではないかと思います。
頭使って色々やってみるものです。
また一つ勉強になりました。
愉しい仕事に関わることが出来て感謝、感謝です。
では、また。