東海大学フィッシング理論実習 最終日
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
いよいよ、東海大学フィッシング理論実習も最終日となりました。
最終日の予定はペーパーテスト、浜からのルアー釣り、船からのサビキ釣りです。
朝の集合時間に遅刻する学生さんも無く、スムーズに実習船に乗り込んでポイントに着くまでにひと通りの説明を済ませて実習開始!
ワチャワチャと開始となりましたが私たち講師はここからが戦争です。
コマセかごの振り方、仕掛けの落とし方、アタリの見方をそれぞれに教えながら、コマセの準備!サビキが絡まればそれを解く!根掛かりで仕掛けをロストすればすぐ準備!もう船の中をぐるぐる駆けずり回って教える教える!面倒見る見る!
大名釣りの様に感じるかもしれませんがやっぱり最初は手取り足取り面倒を見てあげないと暗中無策になって楽しくありませんからね。
カサゴ〜!
サバ〜!
この学生さんは海洋学部なので流石に魚の事は良く知ってました!
雄と雌の見分け方とか逆に教えられました。
この後、良い型のカマスも釣ってたな〜。
サバ〜!
アルカーディー君は、えっと、どこ出身?聞き忘れた・・・。
たぶん、釣りって見るのもやるのも初めて?
その釣り姿はビミョーな空気を漂わせていました。
背が高くてこの風貌なので年齢がイマイチ解らない・・・。
たぶん、他の生徒よりは年が上の筈・・・。
「ねぇ、アルカーディーは何歳?」(日本語)
「ニジュウナナサイ・・・」
「マジか!」
う〜ん、背格好は35歳くらいなんだけれど、そんなに若いんだ〜、なんかスゲーな。わかんないけど・・・。
何食べるとこんなに大きくなるんだろ?
いやいや、単純にDNA的な差だと。
この学生さんは普段からやってるみたいでなかなか上手。
大きな太刀魚も釣ってましたしね。
サビキ釣りもサバが入れ食いでしたがあんまりサバばっかりでもという事でキス釣りのポイントへ移動すると、良いキスが釣れてきますね〜。
ここはすこぶる魚影が濃いです。
これも、20センチクラスの良型!
湘南校舎からの参加でエサ釣りの方が性に合ってるみたいでずーっとワチャワチャしゃべりながら楽しんでました。
次からはイソメ触れるように頑張りましょう!
この人は黙々と飽きずに没頭するタイプ。
目立たないけどキス釣りは上手でした。
船からの釣果。
けっこう釣れましたね。
いつのまにイナダやソウダも混じってます。
ペーパーテストも合間合間で済ませて、みんなちゃんと答えられたかな?
最後に授業の総評やちょっと大人ぶってこれからの人生についてとかの話をして今年のフィッシング理論実習は終了です。
熱中症や怪我も無く、無事に終了して何よりでした。
学生のみんな、先生方お疲れ様でした。
たったの4日間ですが一緒に釣りの時間を共有していると最後はやっぱり何となく寂しいものです。
うちの豚児たちと同年代ですから無邪気であったり、一生懸命であったりする姿がやっぱりかわいく思えます。
学生たちに楽しんでもらえただろうか・・・。
為になっただろうか・・・。
これから、釣りをやってみようと興味を持ってくれただろうか・・・。
少しでも来年は更に充実した授業にしたいなと思いました。
釣りは自然な中での遊び。
だから、時にプロセスを間違うと危険な事もある。
大体が思う様に行かない。
だから、万事が上手くいって沢山釣れたり、予想だにしない大物が釣れたりすると実に嬉しいし愉快痛快。
なのに釣りを取り巻く環境はより一層の厳しさを増して激変している。
ソーラス条約やマナーの問題で堤防釣り場がどんどん減っていく。
磯釣りの世界は二昔前に比べたら随分と釣り人が少なくなった。
でも、マナー凄く良くなった。
先人達の啓蒙活動の結実の結果だろう。
仲良く、行儀よく釣りをする釣り人が増えたのは良い事だが武士的に釣りをする人が減ってきた感じがする。
色々な道具を持ってきて目の前にいるであろう魚をなんとしてでも釣って帰らなければ!本命のアタリが無ければルアーを投げてみる!あれもこれもやってみる!
人間の業なのか?
同じ渡船代を払うなら色んな魚を釣ってお土産持って帰りたいんだろうな。
費用対効果ってことなのだろうか。
そこに何とも言えないモヤモヤ感を覚えるのは私だけだろうか・・・。
二兎を追うものは一兎をも得ず。
結局、どの釣りも極めることなく終わってしまう。
いや、待てよ?
どんな釣りもそれぞれに通じるものがある。
だから、色々やってみないと解らない。
だよなぁ。
自分の物差しだけでは計れないし、強制も出来ない。
それぞれの時間とお金を使うんだから、いいじゃんね。
好きにやればね。
誰だって魚釣りたいじゃん。
釣りの世界も時代の流れで・・・。
これって便利な言葉。
エゴの隠れ蓑。
特に磯釣りは”漢”(男)の世界観が色濃いから、何かとタイヘン。
筋道、義理、人情、流儀等が渦巻く世界。
まだまだ駆け出し。
内外どこをとっても未熟。
物欲に絡むイイとこ付きは好きじゃない。
一歩一歩踏みしめて踏み出せばその度に荒波に呑まれそうになるけど誰かが担いでくれてなんとかかんとかやり過ごせる。
沢山の釣友や先輩たちのお蔭で今の自分がここにいることが出来ている。
いつの日か若人を本当の意味で担げるようになりたい。
だから皆が楽しく釣りが出来る”流儀”を身につけるべく精進しよう。
では、また。