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    激流!翻弄!そして撃沈・・・。

     こんばんは。

    ”シャチョブロ”です。

    先日、久々に石鯛釣りに行ってきました。

    場所は神子元島。

    下田市から10キロの洋上に浮かぶ無人島です。

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    名礁、青根に渡礁しました。

    今季、浜松の釣友が70センチ、6.3キロの石鯛を釣り上げていますので期待大なのですが、黒潮の本流が北上し、水温が上がり始めて、しかも大潮。

    という事はきっと潮は速いんだろうな〜との推測なのですが神子元島本島の本場に釣り座を構えても横殴りの潮で釣りにはならないし・・・。

    イチかバチかで青根にしてみましたが石廊崎方向からの下り潮ならばまだ、何とかなるのですがアンドロ方向からの下り潮なので真横から流れてくる状態なんですね。

    こうなると仕掛けが止まらずに横にどんどん流されてしまいます。

    止まらないha~ha~!



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    あ〜あぁ〜。

    沖青根の前はこんな感じの激流となっています。

    もうこうなっちゃうと魚もエサを追い切れずアタリなしという状況になります。


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    道糸に激流の水圧がかかり、いつも竿先はこんな感じに曲がってしまいます。

    50号のオモリも止まらずにゴロゴロと流されますし、35号を2個付けてもオモリの表面積が多くなり抵抗も受けやすくなり同じように止まりません。

    もうお手上げですよ。

    こうなると。

    潮が少し緩んでくれるのを待つしかないかと・・・。



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    今回は新素材のラインテストを兼ねての釣行です。

    フジノラインさんで最近ブレーク中の新素材、「ポリアリレート」

    石鯛用にも以前から石鯛VXスペシャルという商品名でフジノラインさんから発売されていますが、コーティング、糸の組み方などを改良してテスト中です。

    新素材系のPE(ポリエチレン)ラインは伸びないと大方の釣り人は思っていますが、実は少し伸びます。

    3パーセントから5パーセントくらい伸びるんですよ、PEラインって。

    「ポリアリレート」は伸縮率0%。

    PEライン比重は0.97とナイロンより軽い。

    「ポリアリレート」の比重は1.41。

    ちなみにナイロン糸のフロート系の比重は1.06。

    「ポリアリレート」は比重がナイロンやPEより重い為、沈みが速く、全く伸びないので遠投でのアタリがより明確に竿先に伝わります。

    同じ太さのナイロン糸よりも引っ張り強度が格段に強いので細い号数を使用することが可能となります。

    ポリアリレート16号だと92?の直線強度があります。

    直線強度が92キロってことは大の大人がぶら下がっても切れないという事です。

    細号数であれば潮の抵抗も受けにくくなりますので比較的に潮が速い釣り場でも仕掛けを竿下に落ち着かせることがナイロン糸よりも容易になります。

    耐熱性が400℃もあるのでガイドに擦れる際の摩擦熱で糸が劣化することもありません。


    等々と色々メリットがある糸ではありますがまだまだデメリットもありますね。

    少しでもデメリットを無くすべくテスト、試作、テスト、試作をこれから繰り返していきます。



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    時間が経っても青根の向こう側から潮がぶつけまくってます。

    潮が青根の先端にぶつけてシワシワになっているのが判りますか?

    スゴイでしょう。

    青根が船の様に走っているんじゃないかと錯覚してしまうほどの流れです。


    それと磯の向こう側に小さい波がざわついている場所がありますがあそこには無数のメジナが浮いて群れています。

    メジナの大きさは大体40センチから50センチくらいでしょうか。

    それがものすごい数いるんですよ。

    神子元名物の浮きグレってやつです。



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    午後1時半。やっと潮が緩んできたころに同行のゴトーさんに会心のアタリです!

    前アタリのあと、グ―――――ッと竿先を絞り込み一度戻りかけて最後にペチャ―――――ッと根元まで絞り込みました――――!!!

    「キッ!!!キタ=====!!!」


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    でもアオブー。

    こいつもある意味、神子元名物。

    【標準和名 アオブダイ  通称 アオブー】 スズキ目ブダイ科
    沖縄近海から東京湾にかけて分布。大型のものは体重10キロ程までに成長する。セルリアンブルーのくちばしの歯でサンゴに付いた藻類や貝類、ウニなどをザクザクとかじり取り、喉にある喉頭骨でボリボリとすり潰しながら食べる。石鯛釣りの外道として時折掛かるが、ゴツゴツとした前アタリの後に一気に竿をひったくるアタリは静から動への突然の激闘で釣り人を翻弄し、カンダイよりもしぶとく引くため本物では?と途中勘違いするのだが意外と持久力は無く、青い魚体が海面を割り確認された後に目撃した全員が「アオブー(通称)だ――――!」と声をそろえて叫ぶ様は悲鳴に近く、それは遠くの釣り人の集中力を削ぐほどの威力がある。肝臓にパリトキシンという猛毒が蓄積されている場合があり、これを食べて中毒死した例があるのでキモ(肝臓)を食べるのは生死を賭けるほどハイリスクなので要注意!身は白身でたいして美味しくはないがフライにすればまあまあとの報告アリ。ただこの顔つきと魚体の青さに食欲がでるかどうかは個人差がある。ちなみに私は過去一度もコイツを美味しそう等と思ったことは無い。今回のアオブーは6キロぐらいの魚体であったが釣り人のゴトーさんは過去に9.5キロのアオブーを釣り上げたことがある。


    今回はこのアオブーで終了。

    ワイヤーハリスに付いたキンク跡から3キロから4キロほどの石鯛はいると推測されるのでまた行ってみたいものです。


    では、また。

     

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