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    第31回踊り子磯釣り大会は・・・

    第31回踊り子磯釣り大会が7月5日(日)に南伊豆町、伊浜(波勝崎という野猿の生息地があるところです)にて開催されました。
    4日のブログでお伝えした通り役員としての参加でしたので自分自身の釣りのことより参加者の皆さんが一日安全に事故もなく楽しく釣りにいそしめれば・・・との思いが強く、神経を使います。

    参加者50名はそれぞれ重吉丸、宝洋丸という伊浜港所属の渡船に乗り込み午前五時出船です。
    船に装備されている水温計を見ているとある場所は21℃台とまずまずの水温、しかし少し離れた場所に移動すると18℃台と一気にガクンと下がります。また少し離れると21℃台になったりします。
    こういう潮は・・・良くありません。

    今年は黒潮本流が八丈島より南の青ヶ島の更に南を通過し、そこから伊豆諸島を避けるように北上しています。黒潮が遠すぎるために伊豆半島に黒潮の支流が来ません。よって潮の流れや水温が一定しないのです。支流の強い流れが来れば海水全体が混ざりうわっちお(海面近くの潮)とそこっちお(海底近くの潮)の水温差が無くなり魚の活性が上がるのですが・・・潮色が良くありません。この時期例年ならば青く澄んだ潮色を見ることが出来ますが緑っぽくしかも白っぽく濁っています。2枚潮(上層と下層の流れが違ったり、水温差がある潮のことを言います)の時はこういう潮色になることが多いです。
     
    立島という磯への渡礁風景です。きりたった崖の途中に一人だけ乗れる場所がある場所です。高所恐怖症の人にはちょっとキビシイかも・・・

    私はクラブ会員のI君と灯台下という地磯(地続きの磯)に渡礁しました。磯からは見えませんが磯のずっと上に灯台がありますので灯台下という名前が付きました。
    前方に見えるのは丸島という磯ですがその丸島にぶつけた下り潮が分かれて私達がいる灯台下の磯にぶつけています。(竿の先に帯状に泡が見えますが沖からぶつけてくる潮と手前のサラシ(白い泡の場所)がぶつかっている所、潮目といいます)
    「良い下り潮が来てんね〜。こりゃいいぞ〜」
    シチュエーション的にはいかにも釣れそうな感じなんです。

    下り潮というのは京都方向から来る潮のことをいいます。鉄道や道路は上り線、下り線といいますが東京が日本の首都ですから東京方面に行くのは上り、その逆は下り。潮流の呼び名はむかしからの漁師言葉ですから、遥か昔は、都は京都でしたので京都方向に行く潮が上り潮、その逆は下り潮と東海、関東ではこのような言い回しです。

    「あれっ?ヤドカリを餌にしても、サザエを餌にしても何もつつきません」
    いや〜な予感的中です。石鯛、石垣鯛はおろか、エサ取りと言われる雑魚も居ません。

    なーーーーーーーんにも居ません。
     

    ならば・・・真っ黒黒スケの登場!


    【ガンガゼ】ガンガゼ目ガンガゼ科 標準和名 ガンガゼ
    ウニの仲間で体長は5センチ〜9センチ。とげが長くこのとげの内部には毒があり刺さるとひどく傷む。高水温期の石鯛、石垣鯛が好んで食べる。

    そんな真っ黒黒スケを餌にしてもなーーーーーんにも寄ってきません


    I君、もう笑うしかありません。もしかすると昨晩から一睡もせずにがんばって、テンション高すぎて気がふれかかっているのかもしれません。


    私は・・・ふて寝。LIKE A 屍。
    「もういやっ、こんな生活っ」




    50名参加中41名が石鯛狙い、9名がメジナ狙いで頑張りましたが石鯛は1枚もつれませんでした。メジナはぽつぽつ。
    メジナの部
    優勝 長谷川治夫 富士荒磯クラブ 
    2位 関口邦彦 磯釣隊
    3位 珍田信也 沼津潮倶楽部

    他魚の部
    真鯛
    優勝 久保田秋雄 沼津潮倶楽部

    以上表彰を終え、豪華景品が当たる抽選会、記念撮影を終えて無事大会は終了しました。

    今年の様な潮は伊豆半島の釣りには、特に石鯛釣りにはいい影響がありそうにありません。潮流が常に速い神子元島、下田沖根と呼ばれる、横根、石取根周辺が潮が効いていて良いような気がします。伊豆諸島の神津島あたりは今冷水塊に包まれダメです。『磯投げ、情報』からの原稿執筆依頼も来ていることですし来週あたりは横根、石取根あたりへ行ってみますかね〜。

     

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