沼津市K様邸タイル調サイディング塗装工程
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
既に7月に入り、梅雨時なので仕方がありませんが空模様と雨雲の動きと雨雲レーダーを気にしながらの毎日・・・。
空を見たり、携帯見たりなんか落ち着かない日々です。
さてさて、今日は現場ネタです。
K様邸の北面のサイディングの既存状態です。
紫外線劣化の度合いはそれほどではありません。
しかし釘頭の塗装が劣化して白く変色しています。
サイディング自体には耐候性に優れた塗料を塗布してありますが釘頭に塗装してある塗料はごくごく普通の強溶剤系アクリル塗料です。
基本的にサイディング表面(K様邸では目地色の部分では無く茶色の”ツラ”の部分)の色と同じ色で使用する釘の釘頭は塗装されていますがサイディングに塗られている塗料と釘頭に塗られている塗料の耐候性が違うために釘頭だけが経年劣化でこのように白く変色します。
最近では見かけませんが20年以上前のサイディング施工では使用するサイディング専用の釘すら無くてサイディング屋さんや監督さんがサイディングに付属してくるタッチアップ塗料で釘頭を塗ったりしていました。
その時は同色なので目立ちませんが数年たつと後から塗った釘頭とはみ出した部分だけが白っぽく変色してポツポツポツポツ・・・・・・・・・・・と無数に酷く目立つなんてことがありました。
これも同色ではありますが違う塗料を使った事で起きる現象です。
南面のサイディングではあちこちがこのようにサイディング自体が劣化している箇所が見受けられます。
板間のシーリングとサイディングの間から雨水が入り込みサイディング自体に水分が染み込み、それが乾燥して行く過程で乾燥、浸水、乾燥、浸水を何円も繰り返していくうちにサイディング表面の塗膜を押し上げて徐々に塗装面が剥離していきます。
この様になってくると何故か出隅のヤクモノの劣化が酷いのです。
サイディングを組成する素材そのものが違う気がします。
この画像の様になると必ずシーリングの打ち替えが必要になり、サイディング内部にまで染み込む性能を持ったシーラーを塗布する必要があります。
養生工程が済み、北面と東面から塗装していきます。
下地処理としてシーラーをたっぷりと塗布します。
2階部分と1階部分の間のボーダーとなる中間帯が上方に見えますがこの中間帯も場所によっては既存塗膜が全面に渡って欠損していますのでシーラー処理を2回施しました。
シーラーを良く乾燥させてから2液型シリコン塗料の目地色となるグレーを全面に塗布します。
シーラー工程とこの工程の所々に赤く塗られている部分がチラホラとありますがこれは金物が使用されていて錆びていた箇所。
シーラー塗布工程の前にサビ止め塗料を塗布して長期にわたる防蝕効果を保つようにしてあります。
この錆止めを塗らないと数年後にはいくら耐久性のある塗料を塗ってもその下から錆が浮いて来てしますので注意が必要です。
目地色として塗装した2液型シリコンはあくまでも磁器タイルを貼ったタイルの目地として見せたいのでツヤ調整としてはツヤが最も無い3分ツヤにしました。
ここは「藤沢塗工店」のこだわるトコロ。
ホントの気持ちとしては艶消しの2液型シリコンがあればいいのですが製品ラインナップの中には含まれません。こればかりは現場調合が出来ませんのでお許しください。
目地色の塗装工程が終了しました。
さて、次は最終の上塗り工程となります。
台風8号が発生しました。
明後日は第37回伊豆踊り子磯釣り大会が南伊豆の伊浜地区を舞台に行われます。
台風の影響が出ませんよーに!
では、また。