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    『竿茂一門』の石鯛和竿

    今日も引き続き沼津市のS様邸の現場進捗状況です。

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    外部鉄骨階段の塗装状況です。午前中は曇り陽気で何とか施工できましたが、午後になり雨が本降りになってしまい施工は断念。 軒天の塗装工事も今日全て終了しました。

    明日は玄関ポーチの軒天塗装や各所鉄部の塗装を行う予定です。10日から外部足場を解体する予定ですので足場絡みの塗装箇所を段取り良く進めていかなければなりませんが、とにかく天気が・・・。

    明日、明後日と曇りでいてくれれば良いのですが・・・いっそテルテル坊主でも作って吊るしてみましょうか。



    先日、全磯連所属の潮風会の阿部様よりコメントを頂き、沼津竿の事に付いて少しばかりお話をさせて頂きました。

    『竿茂』といえば竹製の中通し竿である沼津竿を作っていた竿師ですが、その『竿茂』沼津竿だけを作っていた訳ではなくヘラブナ竿やイシダイ竿も時に作っていたと聞きます。

    阿部様はその『竿茂』作の数少ない石鯛竿をお持ちのようですが、私が所有しているのは『竿茂一門』の方が今から40年ほど前に作った石鯛竿です。

    『竿茂一門』は弟子の集まりと言うより釣りの愛好者が集まり、『竿茂』さんから竹竿の作り方を学んで自分で使う為の竹竿を作る集まりのようであったと聞きます。

    『竿茂』の作る竹竿は派手でなく、いたってシンプルな作風のものが殆どで私が所有するこの竿は「一門」の方が作ったとはいえ『竿茂』の作風ではありません。

    この竿は10年以上前に作者の方からタダ同然で譲ってもらったのですが、譲り受けた時に作者の方は竹竿作りの右も左も分からず『竿茂』さんから教わりながら色々な塗りや糸巻きを試行錯誤しながら作ったのでその調子は二の次だったと言っていました。磯の王者、石鯛を釣るにはただ硬ければ良いと思っていたとも言っていました。

    そのせいか、もの凄く先調子で硬く、重い石鯛竿に仕上がっています。

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    今ではあまり作成されない石鯛竿の5本継ぎ、素材自体は節が詰んでいる布袋竹ではなく間延びした布袋竹に総巻きが施され梨地仕上げで塗られています。穂先の先端から50センチくらいはクジラのひげが使われていると聞いています。

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    総巻きの上に梨地の塗りですから相当の日数を掛けて作成した事が想像できます。しかしガイドは江戸和竿に使われるガイドでは無く、時代的にグラスロッドに使われていたガイドが使用されていてちょっと残念です。

    リールシートはオクトパスの5番が付いていますが緑青が吹き、メッキ自体も剥がれています。相当使い込まれているのが分かります。

    リールシートを止める竿巻き糸の太さや尻手環(紐製)を固定する竿巻き糸の太さは非常に太く、武骨であります。その辺は阿部様がお持ちの『竿茂』作の石鯛竿と共通する部分があります。

    がしかし、『竿茂』の銘は入っていません。「一門」の作成の為、入っていないと言えば当然の事なのでしょうか。

    現在、この竿を使うことはありませんが、時々ツバキ油を塗り込み印籠部分にはびんつけ油をたっぷりと塗って、竹自体が枯れるのを防いでいる状態ですが、『竿茂一門』の一人の和竿製作者として手塩にかけて作ったこの石鯛竿は江戸和竿のそれとは明らかに違いますが一生懸命作っているその時の息遣いが感じられ中々処分する気にはなりません。

    私自身、和竿を好んで使用していますが、一本、一本の調子も作風も微妙な違いがあり使っていて実に趣深いものを感じます。ただ未だ単純に石鯛釣りの道具として使う事にとどまっている為に阿部様の様に和竿に関する”うんちく”を語れるまでにはなかなか至る事ができません。

    その域の入口にたどり着くにはまだまだ時間が掛かりそうです。

    では、また。

    コメント
    阿部哲夫 様
    ありがとうございます。どのような竿か興味がありました。切り組だけはだいたい同じで、わたくしの竿茂5本継ぎを見本として作ったようですが、細部は自由奔放のような。印籠継ぎは穂先と補持ちの2カ所。他は並継ぎのように見えます。継ぎ口の口巻きの処理というか、そのお姿が、すごい作りですね。どぎもをぬくようなお姿でございますな。
    このような人が何人か沼津周辺から伊豆にはいらっしゃるということで、なるほどと分かったことがあります。10年くらい前かな、下田フィッシングからウド根に行った時、自作の竹石鯛竿を使っている方と並んで釣りをしました。いろいろ話しました。九州から布袋竹を取り寄せ、本ウルシで作っているという。標準の3本継ぎ。おぬしなかなかやるなと、、、。セミプロレベル以上です。布袋竹素材でも完成品でも実費で分けてあげますと連絡先を教えてくれました。わたくしたちの風体や道具を見てか、たいへん腰の低いぼくとつな釣り師でした。下田フィッシングに聞くと、たまに来る地元の人だという。伊豆のどこかで、もしかしたら、竿茂一門か。その時に一門の知識があれば、違う話ができた。セミプロレベルの漆むろの話をいろいろしたのはこの人だったかな。竿敏の漆むろのうひゃというたたずまいを話してあげました。狭い部屋に棺桶より大きいのが鎮座しているってね。
    10/07/09 08:11


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