コウモリ忌避剤でオプション工事。
沼津市のY様邸外部改修塗装工事は先週末に塗装工事が終了しています。
”セラスキン”という吹き付け材を2回に分けて下吹き、上吹きという感じで吹き付けていきます。
”セラスキン”は顔料が入っていませんので既存下地を隠蔽するためにはより多く、より厚く(限度がありますけれど)吹付するのが綺麗に仕上げるコツ。
下吹き時にあまりたくさん吹付すると重い材料が故に流れたり、ダレたりしますから既存下地が大体隠れるくらい吹き付けていきます。
下吹きが乾いたら2回目の工程はエアー圧を高めにしてムラなく散らすようにして万遍なく吹き付けていきます。
”セラスキン”を十分に乾燥させた後に専用のシリコンクリヤー塗料を2回吹付けます。
Y様邸のような和風の住宅には艶消しのシリコンクリヤーが落ち着いた感じに仕上がります。
シリコンクリヤーをたっぷり吹付することにより耐久性が上がることはもちろんですが、耐汚染性も飛躍的にアップ。
大気中のホコリ、雨だれによる汚染もされにくくなります。
シリコンクリヤー吹付後は養生を取り、全体検査をして工事完了となりました。
初秋から晩秋にかけて夕暮れ時になるとどこからともなくパタパタパタパタと飛来してくる生き物がいます。
その正体はコウモリ。
小川や川が近くにあると特に多く飛来します。
11月頃から冬眠の準備に入り翌年の3月頃まで冬眠して、7月にはコウモリの赤ちゃんが生まれます。
昼間は民家の軒下や橋の下等の暗がりに潜んでいて、夕方暗くなり始めるとエサを求めて活動し始めます。
Y様邸の隣には小川が流れていて、和風の住宅が故に垂木や霧除け等のちょっと隠れやすい場所にコウモリが潜みやすい環境の様で、コウモリが潜む周辺はどうしてもフン等で外壁が汚されてしまいます。
せっかく外壁を綺麗に塗り替えしたのにすぐに汚されてしまっては何だかがっかりしてしまうので、専門の業者さんにコウモリ忌避工事をお願いしました。
専門業者の(有)石川メンテナンスさんが持参したコウモリ忌避スプレー。
動物保護法ではコウモリは駆除してはいけないと決められていますので、あくまでも忌避目的。
ホームセンターなどでも同様の忌避剤が売られていますが、業務用はやっぱり濃さが違います。
主成分はハッカオイル。
だから人間には害はありません。
でもコウモリはハッカの匂いが大嫌い。
コウモリ忌避スプレーを軒下や雨戸戸袋の中、霧除けの銅板の間等々忌避スプレーがなるべく滞留するような場所を選んでたっぷりと吹き付けていきます。
そして、更にコウモリ忌避錠剤。
この錠剤を霧除け上部、サッシの上部に万遍なく置いていきます。
この錠剤もかなりの効き目があります。
外にいても風に吹かれてハッカの匂いがするほどかなり強烈です。
忌避スプレーや忌避錠剤の効き目は約1年程なのですが、一年間この効果が続くとコウモリも学習して数年は近寄りにくくなるそうです。
コウモリ忌避剤の他に蜘蛛除けやその他害虫除けの工事もあるそうです。
塗り替えの際にオプション工事として付帯しても面白いと思います。
今年の猛暑のせいでしょうか?どこのお宅でも蜘蛛の巣に悩まれたのではないでしょうか?
そんなお悩みをお抱えの方はご相談ください。
明日はY様邸の足場解体工事です。
既存の外壁色からガラリとイメージチェンジしたY様邸。
実に良い色合いに生まれ変わりました。
その模様はまた明日。
では、また。