東海大学フィッシング理論実習「其の一」
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
先週の10日から13日まで東海大学清水キャンパスに行っていました。
東海大学清水キャンパスには海洋学部があり、そこでは毎年この時期にフィッシング理論実習という授業があるのです。
簡単に言うと”釣りの授業”です。
釣りというと一般的にはただの遊びとか趣味の一つとかというくくりになるのでしょうけれども、日本の釣りは川、沼、湖、海というフィールドに分かれその一つ一つのフィールドから狙う魚によって幾多にもジャンルが分かれることから考えると恐らく世界中どこを見てもここまで釣り文化が発達している国は無いと考えられます。
日本の文化の一つであるこの”釣り”を授業の一環として行っているのが東海大学清水キャンパスです。
海洋学部なので海釣りに特化した授業なのですがビギナーの学生さんが半分以上を占めますので日本の釣り文化の歴史、変遷、磯釣り、投げ釣り、サビキ釣り、ルアー釣りなどの講義があり、実習としての仕掛け作りや身近なジャンルとしての投げ釣り、浜でのルアー釣り、東海大学の実習船からのサビキ釣り、ルアー釣りを学びます。
4日間という短い期間に集中的に行いますので気力体力根性が必要な授業となりますね。
さてさて、今年はどんな学生さん達と会えるのか楽しみです。
初日はまず講義から。
総勢42名。
遠くは熊本校舎から参加の学生さんが居ました。
長谷川先生は日本の釣り文化の歴史、釣りジャンルの説明などなど総合的な講義の担当です。
最終日のペーパーテストにはこの授業からの出題が多いのでしっかり聞いてないと後で困っちゃいますよ〜。
次は私。
私の講義は磯釣りに関する講義です。
磯で釣れる魚、釣りの種類、必要装備の説明、大まかな釣り方を講義しながら上物釣りや底物釣りの道具を皆に手に取ってもらって五感で学び取ってもらいます。
限られた時間の中での講義なのでもっと教材を用意して判り易く教えることが出来ればよかったかなと反省しきりです。
最後は宮本先生の講義です。
元バスプロの宮本先生の担当はルアー釣り。
釣魚部の学生さん達はルアー釣りが大好きなのでグイグイ喰いついてきます。
講義の次は午後から投げ釣りの仕掛け作りの実習です。
こんなの簡単さ!という学生さんもいますが殆どの学生さんはハリも糸も初めて触るので、しかもそれで今回の投げ釣りで使う仕替えを作るのですから結構大変な作業なんです。
ムズイよねぇ。
図説だけでは作るのは難しいので手取り足取りです。
隅々まで見て回っているとこの仕掛け作りで各人の性格が見えてきますね。
チャチャッと作って他の子の面倒見る子、知らん顔の子、メチャクチャな作り方でもま、これでもいいかと澄ましている子、何も作っていなくてもポケーっとしてる子、出来なくても隣の子と話し合い、協力しあって作る子等々と個性豊かですよ。
うちの長男坊も今、大学生ですがたぶんこんな感じなんだろうな〜と思います。
初日は仕掛け作りまで。
明日からはいよいよ各フィールドに飛び出て暑い中での釣りとなりますがさてさて、どんな魚が釣れるかな?
2日目は船からのルアー釣りと投げ釣りの実習です。
竿にリールを取り付ける所から始まり、竿の伸ばし方、仕掛けの付け方、エサのつけ方、投げ方を実習して投げ釣りを始めます。
釣れたー!
真鯛の子。通称チャリコね。
キター!
ベラ!
初釣果ー!チャリコ!
今年はあまり良い釣果に恵まれなかったのですが、魚が釣れると殆どの学生さんが聞きます。
「これ、食べれますか?」って。
けっこう意外です。
やっぱり、自分で釣った魚は食べてみたいんでしょうね。
狩猟民族の本能的な部分なんでしょうね。
釣りをしていると小さなトラブルがちょくちょく起こります。
リールの内部に糸が絡む、ガイドがあっち向いちゃう、根掛かりでどうしたらいいか困っちゃうとか。
それをひとつひとつ説明しながら修正して行くのも釣りの授業の大切なところ。
でも、スゴイですよ。
学習能力が高いのかな?
グイグイ覚えて上達していきます。
2日目に投げ釣りの実習を行った学生さん達は最後に投げ釣りの実技テスト。
遠くに飛ばす事より後方の安全確認やフォーム、コントロールを重視したテスト。
このテスト評価もちゃんと記録されて最終的な評価に加点されます。
みんな暑い中頑張りましたね。
お疲れ様でした。
船のルアー釣りの釣果は太刀魚が12人中5本とちょっと不満足な釣果に終わってしまいました。
魚はいるらしくてルアーにアタックしてくるのですがガッツリ喰ってこないとのこと。
いわゆる食いが渋いってやつですね。
これが逆に釣りの面白いトコロ。
食いの渋い奴をどう食わせるか・・・。
今日の所はここまで。
3日目はまた明日・・・、に・・・、お伝えできるといいなぁ位にしておきましょう。
では、また。