別れ。
昨日、小学校からの友人から数年ぶりに電話がありました。
久々の友人の声に「元気してた〜?」「うん、なんとか・・・」
なんとなく沈んだ声。
「どした?」
「良い知らせじゃないんだけどさ。I君(小学校からの共通の友人)が亡くなった・・・」
「え?・・・」
そのI君は小学校の同級生。私と違って頭が良くて、本当に真面目で、私とはちょっとジャンルが違う男。バス釣りが趣味でジャンルは違っても共通の話題でたまに会ってはそんな話でいつまでも話していられる間柄でした。先月も仕事の話で会ったばかり。
脳梗塞という病気で45年の人生を終え、突然この世を去ってしまいました。
昨晩のお通夜の時も、今日の葬儀の時も思い出ばかりが走馬灯のように頭の中を駆け回り、余りの悲しさに、寂しさに、無情さに、やるせなく涙が止まりませんでした。弔問客に気丈にお辞儀をする彼の奥さんの横に彼の一粒種の息子さんが泣きじゃくることなく、ただただ黒目がちな大きな瞳に涙をいっぱい溜めていました。
ご遺族の方々も彼自身もきっと無念で、無念で仕方がなかったことでしょう。
未だに信じられない感情を抑えられません。なぜ?健康には良くないと言われる煙草は吸わず、酒も昔から強くなかったから深酒することもなく・・・真面目に家族の為に生きてきたのに。
45歳と言えば世間的にも信用が付いてきて家業を3代目として継承し、男としてはこれからという時期にこんなことになるとは・・・彼の45年間と言う歳月は何だったのか・・・。
しかし、家業をまだご健在のお父様と一緒に奥さんが継承していくとのこと。彼が真面目にひたむきに家族の為に生きてきた想いが遺志となりこの様な形で生き続けていくことでしょう。
私達の日常はいつも当たり前のようにそこに存在しているかのようですが、当たり前では無いんですね。日常と言われる毎日の中の一瞬一瞬を大切に生きていかなきゃならないと大切な友の死によって気付かされました。
I君、今まで本当にありがとう。そしてさようなら。
未だに悲しくて、寂しくて、無念で仕方がありませんが、また明日から元気に大切に日々を生きていきたいと思います。
では、また。