クーラ―満タン!
下田沖10キロ洋上の”神子元島”にメジナ釣りに行ってきました。
昨日は名礁”アンドロ”に渡礁しましたが強く吹き付ける北東風の為、下田向かいの本命ポイントを避けて本島向かいのポイントへ。
荒れ気味の時はこの本島向かいも好ポイント。しかし今一パッとしません。ポツポツは釣れるのですがいいサイズが釣れません。軽い仕掛け(浮力ギリギリのウキを使って、ハリ、エサ、ハリスの重さだけで仕掛けが沈む仕掛け)でタナ(魚の泳層)を探らないと食ってきません。しかもそのタナは竿1本半(水深約8メートル)と神子元にしては少し深めです。このポイントで4時間ほど粘りましたが30センチクラスのメジナが10枚程の釣果に見切りをつけ、風向かいの下田向かいのポイントへ。
隣で釣りを釣りをしていた神子元常連客の方が「表行きますー?」
「ちょっと、修行してきますよー!」
足元から力強いサラシが伸び、左から右へ流れる下り潮とぶつかり、いかにも釣れそうな良い潮目があります。その潮目に仕掛けを上手く流すことが出来れば爆釣は間違いなしか?
右方向から吹きつける北東風が最大の敵!この風に負けずに道糸を操ることに成功すれば釣果に恵まれることは想像するに難しくありません。
さあ!修行開始です!
軽い仕掛けのままでは道糸が風の影響を受けタナに届かず、しかも速い下り潮の為仕掛けが斜めになびいて中々釣れません。仕掛けを少し重いものに変更してみると潮目でいい感じで仕掛けが馴染みます。
潮目で漂うウキがス―――っと沈んでいきます。明らかにメジナのアタリですが、ここで合わせてもハリ掛りしません。ウキが見えなくなってから道糸を張り、竿先でアタリを取るようにするとギューーーっとメジナが竿先を勢いよくひったくります。
ずっぽ―――ん!!良型出ました―――!!!
風に苦労しつつもコツさえ掴めばそれからはずっぽん!ずっぽん!と連釣!連釣!です。
行きに買ったコンビニ弁当を食べるのも忘れ、神経すり減らしながら釣りに没頭した結果、クーラー満タン!
冬のメジナ釣りでこれだけ釣れれば上等です。
ある意味おなか一杯です。
家に着いてからおすそ分けでクーラーの中身は少なくなりましたが、右隣りのクーラーは同行のAちゃんの物。この差は何なの?
Aちゃんはメジナ釣りを始めて約1年経ちますが、釣り方を見ていると・・・ポイントの選び方は良くなりましたが道糸操作のコツが掴めぬままただ漫然と仕掛けを流してしまっている感があります。仕掛けを軽いものにして、エサがハリに付いていれば何時か釣れるだろうと思っているようです。
それでも釣れます。でもそれは釣ったのでは無く、釣れたってやつです。
今回の神子元島のハードルは彼にはちょっと高かったかも知れませんが、良い経験になったと思います。
もっと頭を使い、神経を研ぎ澄ませて、風に耐え、波に耐え、時にはその風や波を上手く利用し自然と一体になるように努力すれば釣果はおのずと付いて来るようになるでしょう。
がんばれ!Aちゃん!
今日は釣り天狗的な”シャチョブロ”でした。では、また。