A様邸の屋根塗装とI様邸の建具塗装
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
清水町のA様邸の屋根塗装工事が終了しました。
高圧洗浄で汚れや苔を洗い流してまずはシーラー処理です。
セメント瓦の劣化の特徴は既存塗膜のピンホール部分に水分が入り込むことによりそこにコケ類が付着し、その苔が徐々に塗装膜を侵していってセメント内部にまで入り込んでいって劣化が進んでいきます。
シーラーを既存塗膜が苔によって剥がされている部分に十分染み込ませてあげることが塗装の長持ちとセメント瓦の長持ちの秘訣です。
シーラー処理が終了した後、シリコン系塗料の中塗り工程です。
既存塗膜が剥がれている部分にも十分な塗膜厚を付けるように万遍なく塗装します。
中塗りが乾いたら最後の上塗り工程です。
携帯の雨レーダーとにらめっこしながらの工程でしたが雨が降り始める前に上塗り工程が終了しました。
明日から軒天の塗装やサイディングのシーリング工事です。
西伊豆町のI様邸の塗装工事もいよいよ佳境に入ってきました。
今日は建具の塗装工事に伺いました。
無垢材で作られた千本格子の建具やタモの突板を市松模様に貼った建具、取っ手が切り込んであってなかなかのデザイン。
こういうデザインは既製品の建具には出来ません。
こんな様な建具が10枚くらい。
コスト重視の既製品と誂えの製品の歴然としたこの差は良いとか悪いとかの問題ではなく好みの問題。
好みの問題だから「藤沢塗工店」としては誂えの方が好き。
なぜならオンリーワンであると同時に職人の息遣いや魂がこもっている面白味がありますからね。
既成品のメリットはクオリティーの平均さとコスパ。
デメリットは金物類の面白みの無さと立てつけが悪くなった時に削りなおしが効かないこと。
誂え品のメリットは無限に広がるデザイニングと手造り感、重厚感、クオリティーそして立てつけが悪くなっても削りなおしが出来る事。
デメリットは既製品に比べて少し高額、作り手によっては仕上がり感がイメージ通りに行かないことがたまにあります。
内部木部を先日焦げ茶色に塗りました。その木部と同じ色のオイルステインで仕上げました。
追加の建具や棚板の仕事もあったりして夜7時半くらいまで作業をしてきました。
ちょっと大変でしたが後工程も滞ることなくこれで進みます。
ひと安心。
さっきニュース番組を見ていたら寛仁様のご逝去、AKB総選挙、内閣改造・・・。
野田総理も税制一体改革法案を成立させようと必死な様子。
小沢さんとの意見が合わず民主党内がまとまらなければ野党が望むように内閣改造をして譲歩案を引き出す目論みの様だが、なんだかムチャクチャの感じになってきた。
震災後の復興がこの先何年かかるか、この日本の不景気がどれだけ続くのか・・・、この現状を打破するために増税で国を豊かにするのだー!ってやっているんでしょうけれども色々なマニフェストの実現もままならずで一向に遅々として進まず。
消費税増税をしても国民の負担は増えるばかり、例えば年間売上5000万円以下の中小企業って日本中に数限りないくらいあります。消費税が上がっても取引先やお客様から頂く代金ににそのまま転嫁できますか?
なかなか出来ませんよね。
価格転嫁することにより売り上げ減少や取引先からの圧力に怯えているから。
結局は自腹切って消費税払うって言う構図ができあがって、その売上5000万円以下の中小企業の半数超が価格転嫁できないという調査結果が出ているのです。
価格転嫁できずに企業は体力を消耗して倒産、そして雇用も無くなる。
悪循環スパイラルが止まらなくなっちゃう。
でも、財界は消費税増税に積極的。
なぜ?
トヨタやキャノン等の大手輸出企業には消費税を払っても輸出戻し税で還付してくれるって仕組みがあって2008年度実績では大手輸出企業10社の還付金が1兆1450億円!
2008年度の消費税収の12%にあたる金額をその10社で分けっこしてるなんてまあ、開いた口が塞がりません。
だから今の税制のままだと、消費税が仮に10%に上がるとその大手輸出企業10社の還付額は倍になって2兆3000億円戻ってくるもんだからなんとか消費時増税法案が成立してほしいと願っている訳。
そうなると企業献金も増えるかもしれない・・・。
野党だって法案に反対しているように見せかけて実は交換条件満たしてくれれば土俵に上がるぜ〜なんて考えてるんじゃないか?なんて勘ぐってしまいます。
日産自動車のゴーン社長の年収が10億越え?
一方では大手スーパーマーケットが売れ残った食料品をNPO法人に託して失業者のみんなに配ってる。
複雑です。
37年前のオイルショックの時に静岡県富士市の製紙会社の殆どが存亡の危機に立たされた時がありました。
その当時、各製紙会社の工場の煙突から立ち上る煙が操業を意味していましたがその煙も殆ど立ち上がっていなかったらしいのです。
当時の最大手、大昭和製紙の工場からはそれでも操業を意味する煙が立ち上がっていました。
そして創業家の斉藤一族が下した決断は操業停止。
同業者や皆が苦しんでいるのに大昭和だけが操業して商いをするのは心苦しい、傷みを分かち合おうと・・・。
その大英断は凄いの一語に尽きます。
大昔の話さ、時代が違うと一蹴するのは簡単だけれども大事な事だと思います。
では、また。