明けましておめでとうございます。
こんばんは。
新年、明けましておめでとうございます。
昨年は公私共に皆様には大変お世話になりました。
今年もきっと沢山の皆様にお世話になることと思います。
その御恩に報いる為に正直に、そして気前良く「藤沢塗工店」は一年間邁進いたします。
今年も是非、宜しくお願い致します。
新しい年、2014年は1月6日から営業しております。
6日からオートビジョン2000様、沼津市のS様邸の塗装工事でお世話になっている傍ら新年のごあいさつ回りなどでアタフタと過ごしております。
そして今日は富士市のM様邸新築塗装工事へ。
なかなかオシャレな設計のM様邸。
今日は外部の軒天塗装工事に伺いました。
白に少し黒を加えた色で軒天を仕上げました。
外壁は左官屋さんが担当なので外部工事はここまで。
内部は大工さんがせっせせっせと造作を仕上げています。
最近では珍しく窓枠や建具枠、建具などが無垢材で設えられています。
既に窓枠などが濃いこげ茶色に塗られているのがお分かりになると思います。
普通の工程では大工さんが造作を作って仕上がった後に塗装工程に移って窓枠や建具枠などを塗装して行くのですが今回はそうではありません。
あらかじめ内部の造作に使う無垢材を大体の長さにカットしたものを工務店さんの材料置き場に持ち込んで造作材を先に塗装しました。
今回の塗装方法はちょっと特殊な工法です。
仕上げには焦げ茶色に着色された自然木オイルを塗布するのですがそれだけではお施主様や設計士さんがイメージする色が出ませんので着色オイルを塗る前に日本古来の着色塗料で先に着色しました。
イメージ通りになるように着色剤の濃さを調整して黒く着色していきます。
着色塗料が乾燥してから自然系のオイルを塗布します。
この様な工法だと無垢材の吸い込みの良い所は黒く着色されて、オイルで塗った部分は茶色く着色されて色に深みが出ます。
触った感じは塗膜が付かないのでサラッとした手触りでとってもナチュラルな感じです。
この無垢材は松の種類なのですが木目が米松等とは違った木目でとても面白いです。
松系にありがちな松脂のベトツキ感もなく良い木材です。
そうそう、なんでこの造作材を大工さんが付ける前に塗ったかというと実は大幅なコストカットの大実験なのです。
最近の新築物件では窓枠、建具枠、建具などは全て既製品と言っても過言ではないでしょう。
何故既製品がもてはやされる様になったのかというとそれは・・・、無垢材に塗装するよりかも安いからです。
それとどこのモデルルームに見学に行っても使用されているのは既製品。
家を建てようと思っているオーナーさんもそのような仕様が標準だと思っていますし、既製品は作り手の手の良し悪しが出にくいので工務店さんも正直、気が楽ですね。
それも良く理解できますね。
時代が既製品を求めています。
色々な事情で。
だって、大手ハウスメーカーさんの住宅はデザイン、仕様は画一化されてはいますが、自社工場生産の部材を決められた工法で仕上げる事でとても住宅全体が精度良く作られています。
それが実際に受けがいいのも事実。
一方で在来工法のオンリーワンな住宅を求める若きオーナーさんが居るのも事実です。
在来工法で無垢材を使えば当然ハイコストとなりますが途中の工法を工夫すれば結構な大幅コストカットを実現できることが今回判りました。
最初は工務店さんの社長さんから「・・・友ちゃ〜ん(普段こう呼ばれています)・・・、もうギリギリまでコスト削減したら塗装費がこれだけしか無いさ〜。この単価じゃ無理だよなぁ・・・」といきなりローテンション。
実行予算見たら確かに”無理!”って言う単価でした。
でも、その社長さんは「こういう住宅やりたいさ!お施主さんの希望叶えたいさ!やっぱ既製品ばっかじゃ仕事も腕もセンスも鈍るじゃん!」
「そーだね、社長。やり方だよ。やり方。やってみようよ!大丈夫だよ!」
そんなくだりがあってM様邸の新築工事が始まりました。
塗装費だけを見たら従来の工法に比べて単純コストは三分の一まで下げることが出来ました。
コスト削減だけのメリットだけでなく塗装が仕上がってるという事で大工さんも造作材を大切に扱ってくれますし、接合部分の木工用ボンドのはみ出しによる着色不良箇所もありません。凄く綺麗な仕上がりです。
これはお施主様の満足度にもとても貢献しているのではないかと思います。
頭使って色々やってみるものです。
また一つ勉強になりました。
愉しい仕事に関わることが出来て感謝、感謝です。
では、また。