おっ!いい黒鯛だね!
うちのクラブ(沼津潮倶楽部)に通称こうちゃんという会員がいます。
割と何でもこなすマルチな彼は釣りでも石鯛釣りもやるし、メジナ釣りもやるし、サビキ釣りとかの小物釣りもやるし、キス釣り、エギング、ルアー釣り何でも来いというタイプですが、その中でも黒鯛釣りはおーーーい!大丈夫か〜〜〜?と心配してしまうくらいに大好き!
毎年、5月頃からぼちぼちと沼津の西浦地区沿岸を徘徊し始めます。7月から8月の2か月間は2日置き位に黒鯛を求めて深夜徘徊が続きます。
それでも家庭は上手くいってる様で、ま、たぶん奥さんが良くできているとしか思えないがそれでも「大丈夫?」なんて心配に思ってしまいます。
クラブ員の間では「脳みそが膿んでる〜」とか「よっぽどヒマなんだら〜」とかヒソヒソと話題にのぼっています。
そんなこうちゃんが先月釣った黒鯛の魚拓が届きました。
52.3センチ 2.32キロのいい黒鯛です!
春先の抱卵時期は3キロとか4キロなんて体重の黒鯛が沼津でも釣れますが抱卵している黒鯛を釣るのは沼津近辺の釣り人は好みません。
なぜならば昔からの言い伝えだと沼津の内浦湾で生まれ育った黒鯛は殆ど外洋には出ないで内浦湾で一生を過ごすとの事。
外洋から入ってくる黒鯛は居つかずにまた外洋に出ていくし、内浦湾に居ついて抱卵している黒鯛を釣ってしまえばその分黒鯛の個体数が減るからそのような黒鯛は釣らない。
簡単な話。
沼津の黒鯛釣りの歴史は古くて、特にサナギエサで釣る黒鯛釣りは沼津が発祥の地。
戦後のまだまだ貧しい時代では沼津の黒鯛釣り大会では箪笥やら電子ジャー(今は死語か・・・)やらなんやら当時高価な物が賞品として出たので皆目の色を変えて参加したなんて話を聞きます。
その歴史の中で沼津竿や黒潮リールが世に生み出されてきました。
だいぶ話が逸れましたが今の時期の黒鯛で50センチを超える大物にはなかなか出会えません。
こうちゃんの様に年間黒鯛釣行日が60日の強者でもそうそう巡り合えないものです。
私は8月の夜釣りでしか黒鯛釣りをしませんが黒鯛釣りを覚えてからの20年間で50センチオーバーは2尾だけ・・・。
30センチクラス、40センチクラスの黒鯛の引きは”グングン!グングン!”と首を振るような感じで体に伝わってきますが、50センチオーバーの黒鯛引きは凄いですよー。
”グググググググググググググググングングングングーーーーーン!!!!!!!!”
ひたすら泳ぎまくってハリスをそのまま引きちぎらんばかりの引きが味わえます。黒鯛釣りの時はハリスは1号とか1.2号とかを使用することが多いので切られはしないかと緊張の連続!
これがタマリマセン。
この52.3センチ 2.32キロの黒鯛はクラブの大物賞で全日本磯釣り連盟では大型認定魚の対象となります。
やっぱ一生懸命釣りに出かける人には女神がほほ笑むものだし、この黒鯛の釣果はは度重なる深夜徘徊の賜物で称賛に値します。
これこそ”釣れた”のではなく”釣った”ってやつです。
今夜は釣りネタでした。
では、また。