トヨタテクノミュージアム産業技術記念館。
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
ここ数日で急に秋らしい気候になってきましたね。
サクラが狂い咲きするほどの暑さかと思ったらすぐに肌寒さが感じられる今日この頃ですが体調管理には気を付けましょう。
組合の研修旅行で行ってきたトヨタテクノミュージアム産業技術記念館。
この記念館が建っている場所はまさしくトヨタの源流。
豊田佐吉が明治44年に建てた豊田織機の試験工場の建物の一部を現代建築に取り入れて建設された記念館です。
当時の赤レンガの外壁が残されて上手く作られています。
こういうのって感動します。
どんどん壊して全部新しく、そして最新の設計デザインの建築物もいいけれど設計者の思惑とトヨタ側の思惑とが合致し、トヨタグループの歴史あるもの作りに対する思い入れがこの残された赤レンガの外壁に凝縮されているような気がします。
敷地内には豊田織機の正門門柱と当時の工場建屋が残されています。
のこぎり屋根って工場の屋根の定番でしたね。
子供の頃に町の風景画や公害ポスターなんかを書くとなぜか・・・こののこぎり屋根の工場が頻繁に登場します。
なんでかな〜。
なんかあのギザギザした屋根に興味があったんでしょうね。
話を戻します。門柱といえども和風なアールデコ調にデザインされていてちゃんと作られています。当時の職人が一生懸命作ったんだろうな。
これ、いいな。
現代の建築はそれに比べて工場生産品がもてはやされ、ビルダーもクライアントも造詣が浅くなって深い仕事をしなくなっている、そしてそれに伴って仕事が出来なくなってきている、仕事を知らなくなってきている。
技術を発揮できる現場が少なくなってきている。
だから簡単で味気ない建築物が多くなる。
悪循環。
これは末期的な状況の一歩手前か。
その状況をいつでも打破できる技量を持ちつづけていかなければならないと痛感しましたね。
記念館内部。
とうじの木製の梁、柱、窓枠、天井が綺麗にペイントされて生まれ変わっています。
その昔はこういう建物で糸を紡いで、布を織っていたんだ・・・。
写真で観たりするよりずっとリアルで判り易いこの記念館は凄いね。
設計のカラーが竹中工務店の設計のような気がしますが、もし違ったらすみません。
当時の織機の数々が並べられしかもほとんどが可動。
音、動き、造り、仕組み、そのすべてがなんか・・・、いい。
トヨタじゃなくてトヨダ。
ホーローの禁煙看板も現存しています。
いいね。
昔の職工さんちはこんな環境の中で仕事していたんですね。
当時の面影が残る廊下を歩いて行くと次はトヨタ自動車の部門です。
それはまた明日。
では、また。