アパートの防水工事ももうすぐ終了です。
こんばんは。
”シャチョブロです。
ここ最近は清水町M様所有のアパート屋上防水工事に伺う毎日です。
朝一番に現場へ赴くと屋上は霜が降りてカチカチに凍っています。
その霜が溶けて、陽の光で乾燥してからの工事開始となりますのでいつも9時くらいにならないと工事ができませんが、ま、自然には勝てませんね。
前回の”シャチョブロ”ではコンクリートパネルのジョイント部分のアスファルトにカチオン系の防水材を塗布する工程までお伝えしました。
カチオン系の防水材を塗布した後はウレタン防水剤をその上からたっぷりと塗りこみます。
ウレタン防水材を塗布した直後にガラスクロスを貼り付けます。
ガラスクロスとはガラス繊維を織った網状のクロスで目の粗い寒冷紗のような物です。
次に貼り付けたガラスクロスの上からウレタン防水材がガラスクロスに馴染むようにローラーで押さえていきます。
両サイドに枝分かれしたジョイント部分のウレタン防水材塗布とガラスクロス貼りが終了してから真ん中のジョイント部分にもウレタン防水材を塗布します。
ウレタン防水材塗布直後に同じようにガラスクロスを貼り付けて、ローラーで押さえて馴染ませます。
コンクリートパネル上に何箇所もアスファルトシートを貼り付けた箇所がありますのでここにも同じようにウレタン防水材を塗布します。
そしてガラスクロスを貼り付けます。
最後にローラーでガラスクロスを押さえてウレタン防水材を馴染ませます。
このガラスクロスをなぜ貼り付けるかといいますと、アスファルトシートは夏の高温時には伸び、冬の低温時には縮みます。
この伸縮を繰り返しながらアスファルトシートが経年劣化していくとどうしてもアスファルトシートが割れてきてしまいます。
その割れた部分から雨水が入り込み、コンクリートパネルのジョイント部分にまで浸透していくと階下に雨漏りという状態を引き起こしてしまいます。
その雨漏りのメカニズムを封印するためにまずはエポキシ系樹脂にセメントを混ぜた防水材とカチオン系の防水材を用いて割れた部分を埋めて尚且つアスファルトシート全体の伸縮率を下げます。
その上に柔軟な特性を持ったウレタン防水材を塗布して更に引っ張り強度が強いガラスクロスを貼り付けることで今後アスファルトシートの伸縮を止めることが出来ます。
では、コンクリートパネル自体の強度はいかがなものか?
コンクリートパネル自体は分厚く、中に鉄筋も配筋されているのでよっぽど空から大きな重量物が降ってこなければ割れてヒビが入ることは考えられません。
実際、プライマー処理をしていてもヘアークラック程の細いクラックすら一本も確認されませんでしたのでコンクリートパネル本体の破壊や雨漏りは見受けられませんでした。
アスファルトシートが貼られている部分全ての箇所にウレタン防水材塗布とガラスクロス貼りの工程が終了しました。
ここまでの工程が6工程。
その他に1メートル幅のガラスクロスをジョイント部分の幅より大きくに切りそろえる工程も入れると7工程にものぼります。
この後、全面にウレタン防水材を塗布して、最後にウレタン防水材保護のためのトップコートを塗布して終了となります。
あと少しで終了です。
今日は夕方から熱海へ。
釣友のお母様が亡くなられたのでそのお通夜に行ってきました。
お通夜の儀が一通り終了して、ご住職のお話し。
このように身内が亡くなれば悲しいけれど、人間いつかは亡くなるもの。
でも、誰も自分がいつ亡くなるかは解らない。
だから生きる。
身内や友達、また縁ある人が無くなると悲しいけれど、またいつかみんな笑顔に戻って生きる。
亡くなった方に今日ここに集える縁を取り持って頂きありがとう。
今までありがとう。
お疲れ様でした。
本当にありがとうございました。
感謝し、そして想う事でまた私たちはまた笑顔に戻って生きられる。
ついつい、冠婚葬祭は形式に囚われがちだけれどもこのようなお話を聞くとまた、初心に戻れたような気がします。
あした晴れるといいな。
では、また。