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    W様邸内部塗装工事

    今日でとりあえずW様邸の内部木部塗装工事が終了しました。
    とりあえずというのは引き渡し直前に行う、床の塗装工事が残っているからです。

       
    既存の障子が日焼けしているので薬品で漂白して、白木の状態に戻します。玄関建具は既に新築時にオイルが塗りこまれているのでそのオイル分をラッカーシンナーで溶かしながらふき取り、その次に薬品で日焼けや汚れを落として白木の状態に戻します。



    建具や建具枠、家具等は”ワトコオイル”という自然系塗料を塗りこんでいきます。
     

       
    オイル系の塗装は塗ったばかりの時は木材が少し濡れ色になるくらいなのですが、年月が経つにつれて少しずつ、少しずつ飴色に変化していきます。できうるならば、2〜3年に一度の間隔でメンテナンス的に塗り重ねていくと赤目のべっ甲色に経年変化し良い味わいが出てきます。



    これは和室の出窓の地板。火災時の煤や熱?などで上に置いてあった物の形通りに変色してしまっています。

    この地板を綺麗な白木の状態に戻さなくてはならなかったのですが、なかなかやりがいがある仕事でした。

    まず、塗りこまれているオイル分をラッカーシンナーでふき取ります。この工程でオイル分をほぼ完全に除去しないと日焼けを取る薬品が弾かれてしまって染み込んでいきません。

    オイル分を除去してから日焼けを取る薬品で洗います。その薬品が乾いてから白木に戻す漂泊効果がある薬品を塗りこんでいきます。

    その薬品が染み込んでいく過程で少しずつ地板が漂白されていきますが、物が置かれていた跡や煤の黒ずみの取れ具合で更に薬品を使って漂泊していく工程を重ねていきます。



    6回もの工程を重ねてやっとのことで煤汚れや物が置かれていたあとが消え、オイルを再度塗りこむ前に薬品で少し荒れてしまった地板の肌をオービタルサンダーでペーパー掛けしてツルツルにしていきます。


    こんなに綺麗になりました!
     

    こういう仕事って正直言って、完璧に汚れが落ちるかどうかやってみないと分からない部分があります。最初から薬品の濃度をすごく濃くして施工すれば場合によっては割と簡単に落ちたりするんですが、高濃度の薬品は木部の中にある油分を取ってしまったり、木材の組織を壊しかねないので低濃度の薬品で何回も様子を見ながら洗っていかなければなりません。

    でも、本当に綺麗になってホッとしました。

    内装のクロスが貼られ、電気、設備が終わり最後の最後に杉板の床を塗ってW様邸塗装工事は終了です。その床塗装工事までしばしの間、W様邸とはお別れです。

    明日からまた長沢公民館外壁塗装工事に取り掛かっていきます。



     

     

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