『父娘三人展』
最近、母が自宅のアトリエに籠りっきりで展覧会の準備をしています。
『父娘三人展』
その題名通り、父と娘2人による展覧会です。
父は私の祖父、岩上先天。
娘その一は私の母、藤沢孝子。
娘その二は私の叔母、岩上明日香。
祖父、岩上先天の事は昨年8月31日の”シャチョブロ”で触れていますが、僧侶兼日本画家。
渾身の作もあれば、サラサラっと描いた様な水彩画もあり、その中には私の初節句の折りに描いてくれた掛け軸もあったりします。
その遺作の中から今回は選りすぐりを公開します。
私の母は岩上家4人姉妹の長女。私が物心付いた頃から油絵を描いていました。これはあくまでも趣味。昔から色々な展覧会に出品していました。作品に没頭しだすと止まりません。家事をほぼ全て放棄する程です。
叔母の岩上明日香は4人姉妹の四女。姉妹の中では一番の才女で叔母が高校生の頃はよく遊んでもらった記憶があります。大きな木製の織機でカタン!コトン!カタン!カタン!と独特の質感の織物を織ります。これも趣味。
その父娘3人の最初で最後の一回きりの三人展が浜松市秋野不矩美術館で7月20日(火)〜25日(日)の6日間の間開催されます。
母の油絵は自宅のあちこちに飾られていていつも見ていますが、祖父の日本画と叔母の織はほんの数点しか見たことがありませんのでとても楽しみです。
最初で最後なんて聞くと仲違いで今後はバラバラ?あるいはそろそろおじいちゃんとおばあちゃんに誰か呼ばれてる?
ま、それぞれは良いお年頃でありましょうし、祖父の遺作を親戚の人たちが是非譲ってくれないかと言う要望が大昔からあったのでこれを機に殆どの祖父の遺作を譲渡し、自分たちで展覧会を開く程のバイタリティーも薄れてくるので一回きりと決めたようです。
『父娘三人展』開催まで1週間を切りました。
19日は搬入、25日の夕方は撤去。展覧会の前後は忙しいものですが、身内の一回きりの展覧会ですから是非盛況であって欲しいと思います。
では、また。