物の値段の不思議。
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
沼津市のO様邸の工事が終了して伊豆市のホテル内の大型空調室外機の塗装工事を施工していました。
ケレン清掃を施した後に水性のサビ止めを塗装しました。
空調設備は外の空気を吸い上げますので有機溶剤系塗料を使うと室内に有機溶剤の臭気が漏れます。なので臭気が少ない水性塗料を使用することが必須条件となります。
サビ止めの上に水性のウレタン塗料を塗布して、最後にカッティングシートを貼りつけて工事完了です。
伊豆市の現場が終了してから更に南下し、天城峠を超えて賀茂郡河津町の店舗改修工事に伺いました。
伊豆急行の河津駅。
河津桜の季節は相当に混み合いますがそれ以外の時期はとても静かな駅前です。
河津駅から徒歩30秒ほどに現場があります。
厨房の壁天井塗装工事から始めます。
ケイカル板の釘頭にパテ処理をしたり。
入り隅みのシーリング処理をしたり。
養生も含めての下地処理が終了してから2液型ウレタン塗料を天井と壁に塗布します。
まずは下塗りからです。
天井の下塗りが終了しました。
だいたい店舗の改修工事って大工さんとかとかち合ったりするのが常ですがそこは色々と話し合いをしながらお互い譲り合いながら仕事を進めていきます。
次は上塗り工程です。
その次は壁の塗装工程となります。
で、物の値段のお話。
お盆期間中も何かと忙しく現場に行ったり、事務仕事をしたりでしたが、そんな中うちの家内の愛車がパンクした!と連絡がありました。
どーも、いつもの行きつけのスーパーマーケットの入口あたりのフェンスの基礎にタイヤをぶつけたらしい。
JAFにお世話になってとりあえずスペアタイヤに取り替えてもらって帰宅。
「タイヤ変えなきゃね〜」
「でも、お盆休みだよ?」
いつものオートビジョンさんもいつもの修理屋さんもお盆休み中なので困ったな〜。
しょーが無いからカー用品量販店へ。
なんと!純正の鉄ホイールのリムがひしゃげていて、「いやいやいやいやホイールごと変えなきゃダメですね〜」と店員さん。
タイヤ一本が約5600円。
鉄ホイールが7000円位。
割れた純正のホイールキャップが7000円位。
工賃やらなんやらで21000円位。
こういう事は詳しくないので「ふ〜ん」。
2人でこんな感じ。
で、店員さんが「今、ついてるタイヤはまだ山がありますが、新しくタイヤとホイールを4本とも交換する手もあります!」
「ふ〜ん。どれです?」
「こちらになります。」
「え?!タイヤホイールセットで30000円ちょい?」
「はい。処分費入れて39000円程になりますが」
「へー!」
という訳で全部替えになりました。
物の値段って不思議って言えば不思議です。
タイヤとホイールとホイールキャップ交換で一輪あたり21000円。
でも、4輪替えると約40000円
その場合の一輪単価は10000円。
同じタイヤが一輪5600円だったのが4本買えば一輪あたり4000円位にまで値段が下がっちゃう。
沢山買えば安くなる理屈は解らないではないけれども、本当の値段ってホントのところ、いくらなの?
スゴーク穿った見方をすれば本当は4本セットの方安い訳では無くて正規の値段なのかもしれない。
一本しか替えない場合には割高になるというシステムかもしれない。
・・・、良く考えてみると私たちの仕事の単価も似た様な所があります。
塗装箇所が何百、何千平方メートルもあるとそれなりに値引きが可能ですが、何平方メートルとかの小規模工事となるとどうしても単価が割高になります。
塗装工事の場合は工程数が複数回あり、乾き待ちの時間を要したり、実質の工事時間は1日くらいであっても一日1工程しか出来ない場合には2日、あるいは3日掛かったりします。
それが拘束時間となってどうしても金額が上がってしまいます。
でも、小規模工事の見積もりをお客様に提示すると殆どのお客様が「結構、掛かるね〜」とおっしゃいます。
今回のタイヤ交換もそうです。
一本交換だと結構するんだ〜。って思わず思いましたもん。
住宅の改修、補修の規模の違いによって単価が変わるのってきっとお客様にとっては不思議な事なんだなと思います。
じゃあ、いっそ全部外壁塗っちゃうかってのも一つの手段ではありますが、今、必要のない工事はお勧めできませんし、少しの工事は少しの予算で済ませたいのが当たり前です。
色々な工法、材料の選択によって小規模工事だって少額で施工することが出来る筈!
また、ひとつご提案できる事柄が増えました。
孫の手みたいに痒いところに手が届く、そういう仕事がしたいなと思いますね。
では、また。