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    明日は和竿石鯛釣り大会。

    明日は南伊豆の伊浜で和竿石鯛釣り大会が開催されます。

    江戸和竿の系統である石鯛和竿をこよなく愛し、愛用の石鯛和竿で石鯛との対峙と引きを愉しむ石鯛和竿愛好者が一年に一度集い、石鯛釣りを愉しむ大会であります。

    和竿で石鯛釣りを愉しむ・・・。

    磯の王者と言われる石鯛を釣れなくても釣れなくても追い求めることが最近ではかなりコアになりつつあるのに和竿で石鯛釣りを愉しむなんてなんてコアなジャンルなんでしょう。

    石鯛が掛かり、綺麗な満月の輪郭を描くようにしなるその様は得も言われぬものがあります。



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    そんなこんなで明日のお供となる和竿はこれ!



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    俊貞作、総巻唐草塗三本半継。

    唐草模様に仕上げられた塗りは、釣竿というより伝統工芸美術品に近いものがあります。



    この竿は私にとって他の愛竿とはちょっと違う想い入れがあります。

    今年の春、沼津潮倶楽部OBのTさんから何年振り?いや十数年振りに連絡がありました。

    仕事でずっと沼津を離れていて釣りに行けなかったけれどやっと帰って来れたから釣りに連れて行ってくれないかと。

    当然、話はとんとん拍子に進み、神子元島にTさんと石鯛釣りに行きました。

    その日は石鯛は釣れませんでしたが積もり積もった話をしながら、一日中ケラケラと笑いあい楽しい一日を過ごすことが出来ました。

    もう少し水温が上がったらまた行きましょうと約束をしていましたが、お互い日程が合わずに春磯が終わってしまいました。

    秋磯が開幕して、そろそろTさんにお誘いの電話でも・・・と思っていた矢先に突然Tさんの訃報が飛び込んできました。


    あまりに突然の知らせに、

    残念で残念で仕方がありませんでした。

    悲しくて悲しくて仕方がありませんでした。



    沼津潮倶楽部在籍中のTさんとは良く釣りに行きました。そして良美味いお酒と美味い肴もご馳走になりました。

    千本浜でのキス釣りの時には私の子供たちの面倒を見てもらったり、仕事の悩みを聞いてもらったり、時には日々のグチを聞いてもらったり、私が魚を釣れば肩を組んで一緒に喜んでくれたり、いつも威張らず、驕らず楽しい釣りをするTさんでした。

    ご遺族のお話では日記に十数年ぶりに私と神子元島に行った時のことが書いてあったそうです。


    「すごく楽しかった。」

    「すごく嬉しかった。」

    ・・・と。


    Tさん、久しぶりに一緒に行けて俺もすごく楽しかったし、嬉しかったです。


    少しづつ月日が経つにつれ今一度一緒に石鯛釣りに行きたかったけれどあの神子元島での実に愉快な一日はあれはあれで良かったのかなと思えるようになってきました。

    あの日の神子元島でTさんが振っていた俊貞作、総巻唐草塗三本半継の和竿を形見分けしていただいたので、Tさんとの想い出やTさんへの想いを胸に抱き、そして一緒に明日の和竿石鯛釣り大会に参加してきます。


    釣れるかな?釣れるといいね!

    ね、Tさん!


    では、行ってきます。









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