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    先週は御前崎へ。

     こんばんは。

    ”シャチョブロ”です。

    今日は現場ネタです。


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    先週は御前崎市の金融機関様の塗装工事に伺っていました。

    吉田ICからR150を南下して約2時間の行程です。



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    昨年から金融機関様の工事に携わっていますが鉄部塗装の仕事が主な仕事です。

    鉄部塗装のサビ止めは1液の錆止め、2液型の錆止め、シアナミド、鉛丹、エポキシ、水性、等沢山の錆止めがいろいろな用途に沿うようにあります。

    「藤沢塗工店」もいろいろな錆止めを現場のTPOに合わせて使用しますが、最近では「錆転化剤」を使用してサビを止める工法をスタンダード工法にしています。

    「錆転化剤」とは錆止め塗料とは少し違っていて、錆止め成分で錆の進行を遅くする錆止め塗料とは違って、鉄が酸化した赤錆を薬品の化学変化によって黒錆に転化させ、てざっくりとわかりやすく言うとサビをまた鉄に転化させる材料です。

    いろいろなメーカーさんから錆添加剤は発売されていますが、上の画像のサビキラープロは水性の1液型の錆転化剤の中でも性能が良いと感じます。

    錆止め塗料の中でも2液型エポキシ錆止め塗料は亜鉛メッキ面にも密着性は高く、上塗材も色々なものが使えて便利ですがこのサビキラープロは水性なのに亜鉛メッキ面にも塗装できますし、強溶剤塗料の上塗りも可能です。純粋な水性塗料よりも乾きが早いので2時間くらいの養生時間後に上塗りが可能です。

    サビキラープロを使用し始めた頃、塩害でひどく錆びた鉄に試験的にサビキラープロと水性の錆止め塗料を2回塗布して暴露テストにて比較してみました。

    一ヶ月後に見てみると水性錆止め塗料を塗布した表面にはサビが浮き出ていましたが、サビキラープロを塗布した表面にはサビが浮き出ていませんでした。


    同じ水性の塗料ではありますが水性錆止め塗料はやはり上塗り塗料を塗布しないとサビを閉じ込めることが出来ません。サビキラープロも更に長期間の錆止め効果を発揮させるには上塗り塗料を塗布して表面保護をしないといけないと思いますが、これは水性の錆止め塗料の性能が悪いということではなくて錆止め塗料はどんな錆止め塗料でも上塗り塗料による表面保護が必要不可欠という事なのです。

    そして、錆止め塗料と錆添加剤は似て非なる塗料であると思います。


    錆添加剤は一般的にはサビを止めることは可能でもサビが存在しない面に将来的に錆止めの効果を持続させる錆止め塗料のような効果があるわけではありません。

    という事は錆びているところに錆転化剤を塗布して、その後に錆止め塗料を塗って、更にウレタンやシリコン等の上塗材を2回塗布しなければそれぞれの塗料の性能を発揮することが出来ないのです。

    ただ、これはこれで1工程増えますが、より長期にわたってサビが浮き出る事を防ぐことが出来る適切な工法であると思います。


    そして工期短縮やコストダウンを優先的に考えるとこのサビキラープロを使用する工法はとても有効だと考えます。


    なぜならばサビキラープロは錆転化剤としての機能と錆止め塗料としての機能を併せ持つからです。


    錆びによって浮いた既存塗膜をケレン工事によって除去してサビキラープロを錆びている部分のみならず鉄部全面に塗布することで錆びた部分のサビを転化して鉄に変えて、尚且つ錆びていない部分の錆止め効果を与えます。

    その上にウレタンなどの上塗材を2回塗布すれば錆止め塗料の塗布工程を省略することが出来ます。


    このような工法でコストダウンと工期短縮を図り、最近は鉄部の塗装工事を行っています。


    ずっと昔の考え方としては鉄部の錆はそれなりに進行させてしまっても錆止め塗料を塗れば錆の進行は止まると業者もお客様も考えていましたが、錆止め塗料だけでは錆の進行を遅らせることができても止めることは出来ません。

    特に台風や季節風によって運ばれてくる海水の塩分による塩害から起こる錆は気をつけなければなりません。


    鉄部のメンテナンスはお早めに対処したほうがよろしいかと思います。

    今日は錆添加剤についてお伝えしました。





    では、また。

     

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