今年のクリスマスは・・・。
こんばんは。
”シャチョブロ”です。
清水町のH様邸の外部改修塗装工事が完了してから間髪入れずに沼津市のK様邸外部改修塗装工事が始まりました。
K様邸の元請けは沼津市のW工務店さんなのですが、お施主様と色々とお話をさせて頂いているうちにかれこれ40年ほど前に私が通っていた小学校に併設されている幼稚園の園長先生をされているとか・・・、うちの2人の豚児もそこの系列の高校でお世話になっていたりとか・・・色々と親子2代にわたってお世話になっている事が判明してひたすら恐縮、恐縮。
どこでどう繋がるか、人との御縁って解らないものです。
新築当初からの建屋の方の屋根は瓦が設えてあり、増築部分の屋根はカラーベスト。
外壁の殆どは掻き落としのリシン壁ですが、南面は過去にアルミサッシを交換してその時に外壁を吹付のリシン壁にしてあったり、増築部分はまた違う左官仕上げになっていたりでテクスチャーがバラバラになってしまっています。
これらの異なるテクスチャーを同じにして尚且つ和風の住宅に合う吹き付け材を選んでみました。
吹付に入る前に軒天や垂木の塗装から始めます。
軒天にはプリント合板が設えられています。
塗装前のプリント合板は色褪せて白っぽく変色しています。このプリント合板が実はけっこう曲者なんです。
ベニヤ板の上に木目調のプリントが施されていますが長年の経年劣化によってこのプリント合板の木目の部分が少しずつ剥がれて行くんです。
これはこれで仕方が無い事なのですがでは、プリントが部分的にまだ活膜として残っているとオイルステインなどオイルペイント系の塗料は密着しないんですね。
それを無視して木目を潰してオイルペイント系を塗ると後からボロボロと剥離してきます。
又オイルペイント系を塗ると今まで木目調の軒天が一色で塗りつぶされて建物全体が持つ雰囲気が悪い方に変わってしまいます。
要するにとても野暮ったくなってしまうんですね。
この様な場合に「藤沢塗工店」としては木目を生かす透明系の木材保護塗料を塗布します。
プリントの剥がれ具合、合板の傷み具合など全体的に色々と考慮して下塗りの段階で木目を浮き立たせるように調色してまず塗ってみます。
下塗り完了後です。
塗料が合板に吸い込まれて程よく着色されるところもあれば、プリント木目が残っていてあまり着色されないところが下塗り工程後にそれが良く分かります。
上塗り工程では更に濃く着色されないように下塗りより少し明るめに調色して吸い込みが良い所にはあまり着色されないように、そして吸い込みがあまりない所にはほんのりと着色されるように調色するのが難しい所ではありますがこのひと手間、ふた手間をかける事でプリント合板もかなりいい感じで蘇ります。
前述したように、では塗料の剥がれに関してはどうなのか。
塗料が数年後に剥がれる現象はまず、下地との密着が悪い事が考えられます。
主な原因としてはチョーキング、シリコンコーキング、シリコンコーキングの雰囲気、ステンレスなど硬い金属への塗料選定ミス、アルミの様な柔らかい金属への硬い塗料塗布、吸い込みの少ない硬い外壁などに単純に乾きが速い水性塗料塗布、木部への水性塗料塗布等々ありますが意外に意外なのが厚く塗り過ぎる事。
必要以上に厚く塗ることで防水性能が向上して一見いいように思いますが、厚く塗ることで下地材の伸縮と塗料の伸縮の度合いが違うので塗料の性能が風雨に晒されて劣化してくるとさらにその伸縮度合が低く変わってきて下地材の伸縮に付いて行けずに剥がれてきます。
色々な下地材によって適した塗料をどのくらいの希釈率で何回塗れば良いかというのはメーカーさんのカタログスペックだけでは判りかねます。
ここは職人がどれくらいの場数を踏んだ結果の経験値が大切な所でしょう。
K様邸の軒天の傷み度合いではオイルステイン等のオイルペイントで厚く塗ることより木材保護塗料の様な粘度の低いサラサラとした塗料を合板自体に吸い込ませて塗装した方が剥がれの心配なく美観上、仕上がり感も良くなることと思います。
軒天が仕上がってから垂木の塗装工程です。
ここも木材保護塗料を調色して木目を生かしながら、既存塗色からあまりかけ離れない色目になるように2回塗装していきます。
軒天垂木部分が仕上がりました。
プリント合板の木目も蘇って落ち着いた仕上がりになりました。
その後は窓枠の木部や格子などの木部も木材保護塗料をたっぷりと塗り込んで仕上げました。
木部が仕上がったら外壁の吹付工事に入る予定です。
今日はクリスマス。
昨日のクリスマスイブは皆さんどのような”聖夜”でしたか?
から揚げ喰って飲んで騒ぎました?
ネット上では今年のクリスマスは特定秘密保護法に抵触するからとか、そもそも日本人がキリストの生誕を祝うのは商業主義以外何者でもないとかのいろいろな理由をくっつけてクリボッチを余儀なくされている面々によって自虐邸にクリスマス中止なんてギャグが飛び交っています。
これはこれで実に明るくて面白い。
で、我が家は?というともう子供たちはカノジョさんとお出かけっぱなしで、なのにクリスマスプレゼントだけはしっかりと要求してくる始末。
「普段いい子にしてないからサンタさんが持ってきてくれないと思うぜ」
「何を今更・・・」
「トナカイのそりで飛んで来るときには航空法違反だし、地上に降りればそりに乗って公道を走るのが道交法違反になるから無理なんじゃね?」
「あ、それウケるわ〜・・・」
右上腕骨不調の為、出かける気も失せておとなしーく家にいて、”シャチョブロ”更新に勤しむ私はなんて健気なんだろう・・・。
これで良いのかなぁ・・・。
ま、今年は、今年。
そこまで重く考えることもないかっ!
皆さん楽しいクリスマスをー!!!
では、また。