静岡県塗装看板業協同組合三島支部研修旅行PART 2
昨日の”シャチョブロ”の続きです。
川越の小江戸散策を終え、次は東京上野にある重用文化財、「旧岩崎邸庭園」へ。
明治29年東京下谷芽町に日本の建築史に残る洋館が建ちました。
三菱創設者、岩崎家本邸がそれであります。
設計はジョサイア・コンドル・・・近代建築の夜明けとともに新しい日本の建築文化が始まりました。
邸内細部には英国ジャコビアン様式の意匠を見ることが出来ます。使用されている木材はケヤキやナラ等の硬木が殆ど、床などは全ての部屋のデザインが違っていて全て寄木細工で造られています。使用されている木材の中には黒檀、鉄刀木等の高級木材がふんだんに使われています。
一階の列柱はトスカナ式の装飾が施されています。もちろんこれは手彫りの装飾。あまりの素晴らしさにため息がでました。へ〜〜〜。
2階列柱はイオニア式の装飾。溝の線が真っ直ぐに通っています。
どういう技術を使えば硬いケヤキの木をここまで狂いなく手彫りで掘れるのか・・・ほ〜〜〜。
一階東側の客室天井はシルクのペルシャ刺繍の布張りになっています。
各部屋の壁紙も和紙を型押しで色々な紋様が象られその紋様の凹凸部分を塗装技術により色分けされ、更に驚くことには壁下地に直にそれを貼るのでは無く、本襖の襖紙をはる要領で袋張りにしてあります。やはりため息が出ます。は〜〜〜。
これは暖炉の枠構え。石材を組み上げで造ってありますが、寸分狂わぬ精度。
この技を見たら例え言葉、褒め言葉等、見つからないです。ふ〜〜〜〜。
巧みなバランスで併設された和館は書院造りを基調に建てられ完成当時は550坪の規模を誇っていたそうです。施工は大工棟梁として、財政界の大立者達の屋敷を数多く手がけた大河喜十郎と伝えられています。使用されているヒノキは全て備州の本木。どの木を見ても節目、継ぎ目はありません。今の時代こんな材料探してもそうそう見つからないでしょう。またまたため息。はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
庭園側から洋館を望むと南側のベランダの列柱が立ち並び、壮麗という言葉はこの景色の為にあるのではないかと思うほどの美しさです。ベランダにはイスラム風のタイルが敷き詰められてそのタイルはイギリスのミントン社が特別に造ったそうです。
時間の都合でザクっとの見学でしたがもう一度ゆっくりと見学したいです。その時は社員の皆にも是非見てもらいたいと思います。きっといい勉強になります。
旧岩崎邸を後にして、不忍池まで歩いてくると何十人、いえ、何百人もの人達が行列を作っています。女性の姿は見当たらず殆ど全て男性です。比較的に若い人もいますがほとんどは初老の男性ばかり・・・
通行人に何の行列かと尋ねましたら、失業中の人達やホームレスの人達が炊き出しを貰う為に並んでいるのだと教えてくれました。
「・・・・」
今の日本の現状はこうです。
まだまだ働き盛りの人達が日々の食事、寝る場所にも困っています。この光景に胸が痛くなり、また、自分の無力さに落胆さえ覚えました。
なんともいえない切なさとやるせなさを感じながら上野を後にし、宿泊先の浅草へ。
宿泊先のホテルの12階からの眺望です。左は浅草花やしき。真中には素屋根に囲まれた浅草寺。浅草寺は現在改修工事中です。重要建築物の改修、修復には素屋根という足場材で造られた囲いですっぽりと覆われ風雨に曝されない状態で工事を進めます。浅草寺の向こうに見える建築中の塔は東京タワーに替わる電波塔のスカイツリ―です。
夕食は屋形船に乗って夜景と隅田川を渡る川風に包まれながら、お寿司や揚げたての天麩羅に舌鼓。
幸せです。日常の中の非日常に感謝。
最終日は台風20号の影響であいにくの雨でしたが朝から築地で本マグロと美味い日本酒で旦那衆を気取り、昼食は品川プリンスホテルの39階、トップ オブ シナガワでバイキングランチ、その後はよしもとプリンスシアターで吉本興業の若手漫才と吉本新喜劇で腹をよじらせ、涙を流しながら大笑いしてきました。
正直、コテコテの漫才と更にコテコテの吉本新喜劇なんて・・・なんて思っていましたが、あのギャグにつぐギャグ、ギャグの機銃掃射にはたまりませんでした。笑い声が声にならずに声が出なくなるまで笑わせてくれます。
5ギャップのホワイト赤マンはマジにヤバいです。あの笑いは窒息するのではないかと危険すら感じました。笑いすぎて息が出来ない!
必見の価値ありです。
今度は家族と一緒に行こうと思います。
静岡県塗装看板業協同組合三島支部研修旅行 PART 1
25日(日)、26日(月)の両日静岡県塗装看板業協同組合三島支部の研修旅行に行ってきました。
初日の25日はまず、小江戸と言われる埼玉県川越の蔵作りの町並みを散策してきました。
川越の土蔵造りの店舗は、いわゆる「蔵造り」として有名。蔵造りは類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町屋形式として発達したものです。蔵造りの建物が並ぶ一番街は、今の東京では見ることが出来ない江戸の面影をとどめています。平成11年12月には国の重要伝統的建築物保存地区に選定され、平成19年1月には「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されました。
国の重要文化財、大沢家住宅。
寛政4年(1792年)に造られ呉服太物を商っていた店蔵です。明治26年(1893年)の川越大火の際も焼け残り、川越商人に蔵造りを建てさせるきっかけとなった建物の一つです。
なんて風情のあるたたずまいの建築物でしょう。しかも釣り道具屋さん!昔の板金屋さんがしつらえたつり具のチャンネル文字を見てください。感動すら覚えます。
こちらの額縁屋さんも負けてません。蔵造りの面影の中に昭和レトロの香りが・・・プンプンと香ってきます。
と思えばこんなモダンな建築物も・・・コンクリート打ちっぱなしでもそこかしこに町屋の伝統的デザインを取り入れ、町の景観を壊さずにたたずんでいます。この建築物を建てた建築家、施工業者、「お主なかなかやるな〜」という感じです。ちなみにこの建物は川越ゆかりの絵師、船津蘭山の美術館です。
雨に濡れる石畳のこんな小径は日本人特有のDNAを刺激してやみません。
東京の下町の路地風景とは違く、京都の小径とも似て非なるものです。
なんかいいな〜。
これは有名な「時の鐘」
約400年前から城下町に時を知らせてきた川越のシンボル。現在のものは4代目といわれ、櫓の高さは奈良の大仏様と同じ高さだそうです。現在も1日4回、午前6時、正午、午後3時、午後6時に時を知らせている鐘の音は、平成8年環境省主催の「残したい日本の音風景百選」に選ばれました。
この後は昭和初期に70軒余りが軒を揃え、数多くの菓子を製造、卸を営んでいたといわれる菓子屋横丁をぷらぷらしながら昔懐かしい駄菓子をちょいちょい買ってその場で”買い食い”。
川越の町ってすごいですよ。江戸時代からの建物をここまで残せるそのエネルギーには感服します。
こういう建物を維持しなければならない家主の方も大変でしょう。また修理修復する職人さんも川越近辺には沢山いるのでしょう。これはすごいことです。昔から城下町といわれる場所には城主が日本全国各地から腕の立つ建築関係の職人を呼び寄せ城を建て、その子孫、弟子が匠の技を継承しその地に住み着き、脈々と技の継承に努め、現在に至っているところが沢山あります。
静岡県内にも静岡市や掛川市辺りにはまだまだ優れた職人が沢山います。私たち塗装職人も日本古来の柿渋塗りとか漆塗りとかの技術を体に叩き込ませ、そしてそれを忘れることなく受け継いでいかなければならないと感じました。
明日は東京、上野にある旧岩崎邸について触れたいと思います。
風邪でダウン
昨日の早朝、社員のE君とK君から相次ぎ電話が入りました。
二人とも風邪でダウンだそうです。
なんでいきなり二人なの?
理由を聞くと、夜の九時頃まで当社の駐車場で仕事について語り合っていたそう・・・
しかも車の中とかではなく外で!
寒さも忘れて熱く語り合っていたとか。
そりゃ、風邪もひくわ。
でも、その日は午前中に来客の予定があったりして、私は動けず、しかし現場は待ってはくれませんのでとにかく若手のE君に何とか午前中だけでも出てくれとお願いをし、私は来客予定を午後にずらしてもらい二人で現場へ行きました。
この日は大工さんが外部の格子を夕方には付けたいということでしたので二人でせっせと塗装。
E君は頑張って出勤してきてくれました。時々休みながらでも一生懸命仕事をしてくれました。
ありがたいです。
残った仕事は午後私がやることにして、E君には午前中で早引きしてもらいました。
そして、今日、御殿場のO製作所様の休日1日限定のタイトなスケジュールの塗り床工事に2人が出勤してくれました。
昨日、病院で点滴を受けての今日の出勤です。なかなか根性ありますよ。正直うれしいです。
おかげで仕事も無事終わりました。感謝、感謝。明日の日曜日はゆっくり休んでほしいものです。
私は明日の25日と明後日の26日は組合の研修旅行の為留守にします。したがってシャチョブロは27日からの再開となります。
よろしくお願いします。
やっと最近落ち着いてきました〜
二日ほどシャチョブロお休みしました。夜な夜なお祝い会やら会合やらで忙しくて・・・
ここ2週間ほど仕事が混み合いてんてこ舞いでしたがやっとここへきて落ち着いてきました。
函南町のS様邸の外部塗装工事も終了!
アイアン製の手摺、柱は錆止め含めて4工程の塗装工程で仕上げました。
内部の吹き抜け部分にも同じデザインの手すりがありますが内部クロス工事が終了後塗装する予定です。
三島市のY様邸の外部塗装工事については本日終了し、土曜日に足場をはずします。
当社の車を止める駐車場の確保やお茶を出していただいたりと色々とありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
こちらは清水町のI様邸の新築現場。
軒天や破風板が順次仕上がっていきます。今回はサッシ色に合わせて塗装してみました。
窓モールも仕上がり、外部の塗装工事は終了しました。内部は大工さんが工事中ですが壁にヒノキの板を貼ったりしてちょっと凝っています。それも塗装しますがどんな色で塗装するのかはお楽しみです。
最近、とてもうれしいことがありました。
親友のI氏が経営するオートビジョン2000が新社屋を建築していることは以前お伝えしましたが、20日の日に無事上棟の日を迎えることが出来ました。
色々と沢山の思い出が詰まった旧社屋を取り壊すときにはちょっと切ない気持になりましたが、いざ鉄骨が立ち上がると自分のことの様に嬉しさがこみ上げてきます。
塗装工事を藤沢塗工店が担当させていただきますがちょっと他には無いような逸品を作り上げて行きたいと思っています。
新社屋のバルコニーからは富士山が見えるはず。竣工後の最初の夏にはそのバルコニーで美味いビール飲みましょうね。
「ね。Jちゃん。」
沼津潮倶楽部10月度磯釣り大会in須崎
昨日は私が所属する沼津潮倶楽部10月度磯釣り大会が下田の須崎の磯を舞台に開催されました。
石鯛狙いの会員たちは爪木崎の磯と田ノ浦島へ、メジナ狙いの私と久保田君、府川君は細間島という磯へ渡礁。
渡礁後、間もなく朝焼けの中から朝日が顔を出し始めました。
別に理由はありませんけれども何かこう気分がピリッとして気持ちが良いものです。
この日は2人にメジナ釣りを少々レクチャーする目的がありましたので、まず、コマセ(寄せエサ)を作り、仕掛けを準備する前にコマセを撒いて魚を寄せてから、「この払い出しにコマセを撒けばここの潮筋にに必ず魚は集まる。その潮目の潜り潮に仕掛けを馴染ませれば必ず食ってくると思うよ」などなどと講釈をたれながら2人の釣りをしばし傍観。
時に手取り足とり「この払い出しに道糸を取られると潮目から仕掛けが外れちゃうから、ラインメンディング(道糸の操作)で上手くその潮目に仕掛けが馴染むようにしてやるといいよ」とか言っちゃいながら教えますが、本流が動いていない為、魚の活性が悪いせいかすんなり魚は食ってくれません。
2時間ほど経ってもなかなか良い釣果が出ません。
「う〜ん。ちょっと待ってな。俺も竿出してみるよ」
私もタックルの準備をしてその良さそうな潮目に仕掛けを投入すると、良い潜り潮に仕掛けがす〜っと馴染んでいきます。
「居るとすればここなんだけどな〜」
逆光で小さなウキはすぐ見えなくなります。もうすでに仕掛けは馴染んで魚の泳層に届いているはず・・・ウキが見えないので竿先を上にあげて道糸をそ〜っと張って竿先を見つめていると竿先がコンッと魚信を伝えました。
「ほらね」
”ビュシッ”と鋭く合わせるとギュイ――――と来ました。
「キタ――――ッ。居るよ、やっぱ居るよ〜。食いは渋いけど魚は潮目にいるよー」
がしかし、本命のメジナではありませんでした。
正体は45センチ位のアイゴ。
その後小メジナやべラ、カワハギ、海タナゴ、赤目フグ、アジ、など色々な魚を釣りましたが、納得サイズのメジナは釣れません。
あと1時間程で納竿という時に久保田君がやっと30センチオーバーのメジナを釣りあげました。
逆転満塁ホームランです。
昨年12月からメジナ釣りを始めて釣れない釣行が続いていましたが、やっとメジナらしいメジナを釣ることが出来ました。
おめでとーっ!!
一方、府川君は木っ葉メジナや20センチクラスの小メジナに遊ばれている状態が続いていますが、「会長ー!メジナ釣れました!」と秋磯を満喫しています。
「べラ」 スズキ目べラ科 【標準和名】アカササノハべラ
磯釣り師はみんなバカにするアカササノハべラ。関東地方ではべラを食べる習慣は余り無いが、関西では刺身にすると甘くて、美味いと評判。
「バリ」 スズキ目アイゴ科 【標準和名】アイゴ
ウキに出た小さいアタリを掛け合わせたと思ったらいきなり竿を引ったくり、疲れ知らずにいつまでもバリバリと強烈な引きを味あわせてくれる。がしかし背びれ、むなびれの棘に毒があり刺されると物凄く痛い。
魚類刺毒はタンパク質ではあるが非常に不安定で研究が難しい。毒の薬理作用としては血圧低下や呼吸障害が知られ、死亡例もあるので注意。
「アジ」 スズキ目アジ科 【標準和名】 マアジ
知らない人はいないでしょう。時々コマセにつられて回遊し、釣り人の手中に。キラキラとヒラを打ち,上がってくると大抵の釣り人は「あっ、アジだ!」と叫ぶ。刺身良し、塩焼き良し、タタキ良しで釣れば必ずみんなが持ち帰る人気者。
「メジナ」 スズキ目メジナ科 【標準和名】 口太メジナ
磯釣りの中でも”上物釣り”のメインターゲット。小さくても引きが強く、40センチ以上の個体はとても警戒心が強く食わせるのが難しいが、食わせた後の引きは物凄く、釣り味は最高。冬のメジナは脂も乗って刺身はとても美味。コンスタントに40センチオーバーを釣れるようになれば免許皆伝。
一日いろんな魚を釣って、無事にプロトタイプのラインテストも終了。しなやかさ、引っ張り強度、結束強度、扱いやすさは合格。がしかしもう少し改善しなければ点が一つだけありましたので、そこを改善すれば商品化出来るのではないかと思います。
午後2時の納竿後、石鯛狙いの会員たちは口々に「潮が来ないし、上りの激流が昼過ぎに来たら水温低下で掃除機で吸ったように何にもいないぜ!」と・・・
がっくりとうなだれていたかと思っていたら、すぐにスイッチ入れ替えて「あー、ストレス溜まる。来週はどこにやっつけ行く?」
現在、全日本磯釣連盟主催の全日本釣り選手権が日本全国で開かれています。潮倶楽部の会員の皆さん!デカイの釣って全国に名を轟かせましょう!
明日は須崎へ。
明日は私が所属する沼津潮倶楽部の10月度磯釣り大会が開催されます。
事業計画では南伊豆の妻良(めらと読みます)で開催予定でしたが明日は西の風海上でやや強く吹く予報の為、渡船が出ません。よって西風を避けられる須崎での釣りに変更となりました。
明日は石鯛釣りでは無くメジナ釣り。
私は?フジノラインという釣り糸メーカーのフィールドテスターをしています。いま新しいメジナ釣り用の道糸を開発中でその道糸がかなりの完成度まで仕上がってきました。その道糸のプロトタイプのテストを兼ねて明日はメジナを狙いに行こうと思います。
上の道糸は昨年発売されていますのできちんとパッケージングされていますが、下のオレンジ色の道糸が現在開発中のプロトタイプ。
まだ、スプールには商品名を表記したステッカーも貼られていません。冬季、低水温期、中水温期、高水温期、夏季など四季を通じて使いやすい道糸を完成させるために何回も何回もフィールドテストを重ねてその度にメーカーとメリット、デメリットを話し合いその都度またナイロンの配合を改良して、またテストを重ね・・・数年かけてやっと商品化されます。
釣り糸メーカーは国内に何社もありますけれどもフジノラインはストイックにものすごく良い釣り糸作ってます。
良い釣り糸とはいっても釣り人の使い方によってはそうでない場合もありますね。話せば長くなり一週間ほど時間を要しますが・・・簡単に言えば一度リールに巻いたら何カ月も巻き替えないとかいう釣り人にはフジノライン製の釣り糸は向かないかもしれません。なぜならばナイロンは塩分、紫外線、気温、ガイド摩擦によってどんどん劣化します。フジノラインで作られているしなやかで撥水性にとんだナイロン糸は過酷な自然環境下では何カ月も最初の性能を発揮し続けることは無理があるのです。ナイロン素材の特性を知らずに釣りをしている釣り人は案外多いものです。その人たちは何カ月も道糸を巻きっぱなしで劣化した道糸を使用して、大きな魚が掛かって道糸が切れるとその糸は弱いと判断するのです。それはある意味当然です。弱いと判断すれば太い糸を使えば切れにくくなります。しかしそれが何に影響するのかというと「釣果」です。
メジナ釣りのような繊細な釣りには道糸が太いと格段に「釣果」が落ちます。ですから細い道糸、細いハリスを使いたくなるのですが細くても道糸が硬くては潮になじみにくく、仕掛けの流れ方も違ってきます。これもやはり「釣果」に差が出ます。
要は細く、引っ張り強度が強く、結束強度も強く、しなやかで、撥水性のある糸を使えばいいのです。
その点フジノライン社製の釣り糸は自信を持ってお勧めできます!
ちょっと、宣伝が過ぎましたが・・・
釣果最優先の釣りは趣味では無く、漁になってしまいますが、しかしそこそこ魚が釣れなくては釣りは面白くありません。少しでも魚を釣りたかったら、より人より多く釣りたかったら、より大きな魚を釣りたかったら、そしてより楽しい魚釣りをしたかったらまめに釣り糸を替えましょう。
そして例え小さくても、また大きくても魚が釣れればおのずと技量が付いてきます。
そおなってくると魚釣りは楽しくて仕方がなくなるんです。
今年発売されたダイワ精工社製のインパルトαというスピニングリールにプロトタイプの道糸を巻いています。このリールのボディーはマグネシウムでもなくカーボンでも無く、ザイオンという新素材で作られています。とにかく軽く、塩水、電気による腐食がない凄い素材です。
明日は西風が強そうなので外ガイドロッドのDXR、1.35号は予備竿に甘んじてもらい、インターラインロッドのトーナメント、マスタードライ1.25号に活躍してもらいましょう。インターラインロッドとはすなわち中通し竿のことです。竿の中に道糸が通るため風の影響を受けにくく、道糸が風の抵抗を受けないので仕掛けを思った通りのトレースライン(潮筋)に乗せることが出来ます。
コマセ(寄席餌)を撒いてそのコマセが溜まる潮筋に上手く仕掛けを流すことが出来て、潮目と呼ばれる潜り込む潮に仕掛けが馴染めば・・・ドスン!ギュイ――――とメジナが竿先をひったくって行きます。
その時はしてやったりと思わずニタリ顔
ハリスはフジノライン社製のフロロカーボンハリスの2号、1.7号を多用します。ハリは?オーナーばり製のメジナ用ハリを12種類ほど持っていきます。オーナーばり社のオーナー石鯛スタッフである私は当然オーナーばりの釣り針がサイコー!と思っています。 魚の活性によって使い方が違ってきますからそれなりの種類がないと戦えません。私は軽めのハリより軸が太くて重いハリを好んでつかいます。映っている剣華グレXはハリ一本の重さが89ミリグラムほど。普通のメジナバリは50ミリグラムほど。その30ミリグラムの差でハリ、すなわち付けエサの沈み方が変わってきます。速くエサ、ハリが沈めば仕掛けもたるむことなくより速くメジナの泳層に到達して、メジナが良く釣れます。これは私の持論。逆に軽いハリの方が違和感なくメジナの口に入るのでそっちの方が釣れるという人も沢山います。釣り方の王道ってないんです。だから面白いんですね。
ウキやパーツ類です。最近よく使うウキは浮力0(ゼロ)などの軽いもの。浮力ゼロというと・・・魚がエサを口にして下に潜っていくときに道糸がウキの中を通る抵抗だけでウキが沈みます。そこまで浮力を殺すとウキが浮こうとする抵抗を魚が感じにくいため食い込みが良いという講釈です。
これはガン玉というオモリです。ウキの浮力調整に使いますが、波っ気があるときに仕掛けが海中で落ち着きませんので、仕掛けを落ち着かせるためにも使います。ただ小さいものは仁丹ほどの大きさなので私の指では扱いが大変
最後に重要なアイテム。
アッシュトレイ(灰皿)
大きな魚を釣った満足感に浸りながら磯の上での一服は格別。しかし吸殻を海にポイッ、はいけません。海岸に漂着するゴミの中で一番多いゴミは、実はタバコの吸い殻なんです。川にポイッ、側溝にポイッ、海にポイッ・・・最後には全部海へ。
この灰皿は友志工業という釣り具メーカ―で作っています。ステンレス製でエサ入れのバッカンの縁に引っ掛けるように作られていて、携帯灰皿より便利。
これからも決してゴミのポイ捨ては無くならないだろうけれども、ちょっとした自己啓発で海中に漂うゴミは必ず減ります。
20年ほど昔はけっこう磯釣り、船釣り問わず釣り人、漁師がゴミを海に捨てていましたが、最近ではだいぶマナーが良くなってきました。
まだまだ後世に残さなくてはいけません。この豊かな海を。
さあ、明日は釣れるかな?
三島市Y様邸、函南町S様邸。
今日も三島市のY様邸と函南町S様邸の同時進行です。
三島市のY様邸は屋根、窓周りなどの養生が終わり、外壁の下塗りが始まりました。
一方、函南町のS様邸は外部の軒天塗装が上塗りまで完了し、外部手摺と柱の塗装を施しています。
手摺、柱は鉄骨製で真っ白に塗りあげていくのですが、真っ白というのは下地の錆止めの色が透けやすいため4工程の塗装が必要です。
まず、白の錆止めを追加塗装し更に防錆効果を持たせます。そしてその上にウレタン塗料を3回、塗布します。今日は4工程中3工程まで終わりましたので明日は最後の4工程目に入ります。
S様邸の裏には来光川が流れていて一日中、川のせせらぎの音の中仕事が出来ます。
マイナスイオンを浴びていて心身ともにリラックスしているせいか、他の職人さんたちとの会話も弾み、仕事に精が出ているような気がするのは私だけでしょうか?
川向うの田園風景の中の田んぼの稲が黄金色に色づいてきてきれいです。
「実るほど、こうべを垂れる稲穂かな」
最近、事務仕事が溜まりに溜まっています。明日は一日中事務所籠りです。
O様邸外部改修塗装工事、無事終了しました。
本日、御殿場市のO様邸外部改修塗装工事が無事、終了しました。
手すり、格子を下塗りし、乾いたら上塗りしました。外壁、雨戸ともツヤありのウレタン塗料で仕上げましたので、手すり、格子は3分ツヤのダークブラウン系ウレタン塗料で少し、洒落てみました。
ところどころアクセントとしてツヤが変わると、手がこんだ感じになりそれぞれの箇所が引き立ちます。
昨日、下塗りを施した破風板の上塗りです。
最後に点検を兼ねながら、タッチアップ等の補修を終え、作業終了です。
工事期間中、シルバーウイークあり、台風18号ありで作業を中断せざるを得ないことがありましたが無事終了しました。
夕方自宅に帰りついたころO様のご主人さまからわざわざお礼のお電話をいただきました。休憩の時にお茶を出して下さったり、お昼には奥様にお味噌汁を御馳走になったり色々と良くしてくださり本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
O様邸が午前中で終了したので、ランチもそこそこにして函南町のS様邸へR246から伊豆縦貫道を走り急ぎました。
軒天をアクリルエマルジョン塗料で下塗り。
ガルバリウム鋼板製の外壁がとてもきれいで、下から見上げるとリブの線がまっすぐと空に伸びていて
気持ち良さすら感じます。
今日の工程はここまで。清水町の幼稚園の外壁にカラースプレーでいたずら書きをされたとの連絡が入りましたのでどの程度の落書きなのか急遽、現場調査へ行くことになりました。
画像はありませんが、繁華街などでよく見かけるアルファベットを崩したような感じの落書きです。
落書きをする方に言わせるとメッセージが込められているとか、縄張りを表しているとか・・・
それなりの主義主張があるようですが、一般の誰もがそれを見ても意味不明です。
そのらくがきを消す費用は誰が出すのですか?今回は幼稚園という公共建築物ですからその費用は税金から捻出されるのです。そんな非有効活用方法は誰も望んではいませんし、何かを主張したいのならそれを見る人すべてに判るように方法を考えては?
落書きについて肯定は決してしませんが、昔流行った、「極悪参上。夜露死苦」的なマーキングの方がまだ分かりやすかった・・・
ま、どちらにしても犬、猫のマーキングの類と変わりませんね。
フル回転です!
昨日は世間様は体育の日で休日でしたが、「藤沢塗工店」は休日関係なくフル回転!
まず、三島市のY様邸へ。外部の破風板をバルコニーのこげ茶色のサイディングの色に合わせて調色して塗装。それが終わったら別のY様邸へ。
もう一軒のY様邸は外部の塗り替え工事です。まずは軒天の木部に防虫防腐塗料を塗布しています。
「にゃ〜」
Y様邸の近所の飼い猫なのでしょうか・・・「みゃ〜みゃ〜」言いながら足元に絡みついてきます。
どちらかというと私は犬派ですが、人懐っこい猫はかわいいです。
最近はマンチカンとかいう描種に興味が・・・尋常じゃにゃいくらい可愛いです。これが。
別のグループは御殿場のO様邸へ。外壁の塗装の細かいところまでチェックし、養生材が外れました。
そして今日は引き続きO様邸へ。
雨戸をウレタン塗料で仕上げ・・・破風板も、手すり、格子もウレタン塗料で仕上げ・・・
最後の追い込みです。明日でO様邸の外部改修塗装工事が終了となります。
一方、三島市のY様邸の軒天塗装工事が終わり、外壁の塗装工事に備えて窓周りなどに塗料が飛散しないように養生を施しています。
現在、我が家の庭では金木犀が満開の時期を迎えています。
朝一番のすがすがしい空気に金木犀のいい香りが溶け込んで、気分良く仕事に送り出してくれます。
明日はY様邸の外部改修塗装工事も引き続き施工中となり、御殿場ではいよいよO様邸の改修工事が終了です。その後函南町のS様邸新築塗装工事に向かう予定です。
さあっ、明日も精いっぱい頑張りましょう!
予定を急遽変更してY様邸へ
昨日ブログでお伝えした通り御殿場のO様邸に今日も向かいました。が・・・
御殿場は雨。
外部の塗装工事ですからもちろん施工不可能となり急遽予定を変更して三島市のY様邸新築工事に向かいました。
まず、軒天の塗装から取りかかります。艶消しのアクリルエマルジョン塗料を設計士さんが選んだ色に調色(今回は白の塗料に、黒、黄、赤の調色用エマルジョン塗料をを少しずつ混ぜて、選んだ色見本に合うように作りました)して下塗りを施します。
その後、釘を打った場所の凹部全てにパテ処理をして平らにします。
パテが乾いたらその上から下塗りに使用したアクリルエマルジョン塗料を上塗りしていきます。
月曜日は破風板をウレタン塗料で塗っていきます。
夜から全日本磯釣連盟、静岡県支部の会合があり、約3時間の会合が終わり帰宅してから石鯛竿の手入れをしました。久々に・・・
石鯛竿の手入れ・・・って?
普段、私が使っている石鯛竿は布袋竹を使用した和竿です。江戸和竿の系統を継承した竿師が一本に付き3年程の期間を費やし作成しています。1年に1度、九州の竹林から目利きで竿作りに適した布袋竹を数千本切り取って、倉庫で3年間自然乾燥させ、それから油抜き、切り組み、火入れ、ガイド、リールシート付け、漆塗りなどなど様々な工程の後完成となります。竹の採集から乾燥まで3年。作成に3年余り。完成してから竹自体を保護する塗装としての漆塗膜が完全乾燥、硬化するまで2年。その後やっと石鯛竿として日の目を見る訳です。
約100本の竹から1本の竿がやっと出来ると聞きます。竿師が一生の内に何千本もの竿を作成しても、同じ調子の竿は2本と在りません。よって和竿のそれぞれは世界に一本しか無く、まさしくオンリーワン。
現在8本の石鯛和竿を所有していますがそれぞれ調子や味わいが違うので愛着が湧きます。
でも実際、8本も必要なのか?
伊達や酔狂で持っている訳ではないのです。
1本の和竿を一日釣りに使ったら、竹の繊維のある程度の修復、曲がった癖が治るまで1か月の時間を要し、一か月間寝かせないと竿が痛んでしまいます。要するに一週間に1回、一か月に4回釣りに行く人は4本の石鯛竿が必要になり、私の場合は時に1週間に2回行くこともあるので必然的に8本は最低必要になります。
で、普段の手入れはツバキ油を竿全体に塗りこみます。
植物性の油の中でもツバキ油はいつまでもべた付かず、日本古来の自然塗料の「漆」に良く馴染む為使用されます。
傷、割れの確認をしながらツバキ油をたっぷりと塗りこんでいきます。
道糸を通すガイドが一直線に並んでいるか確認です。ガイドが並んでいない場合は竹自体がねじれている証拠。竹は湿気を吸ったり吐いたり、釣りに使っているときには一日中太陽にさらされ熱を帯びたり、雨天時には一日中風雨にさらされる、竹竿はそのような過酷な状況下で変に曲がったり、ねじれたりすることが稀にありますのでそのような症状が現れたら、作った竿師に曲がり、ねじれを治す「火入れ」(炭火で竹をあぶりながらため木という道具で曲がり、ねじれを治す作業)という作業をお願いなければなりません。
「とにかく手がかかります」
お気に入りの『竿敏作、別誂4本継』 竿敏独特の柳調子で石鯛が掛かると抵抗なく元竿まで曲がります。綺麗な満月の弧を描き写真映りは最高です。リールシート上の滑り止めであるカンシツの出来具合が見事です。漆が乾かないうちに細かい金剛砂を均一にふりかけ、「むろ」(漆を乾燥させる桐製の長く大きな箱)に入れて数週間寝かせます。その後均等に絹糸を約2分幅で巻き、その上に何カ月もかけて漆を塗ってはむろで乾燥、水砥ぎ後に塗り、又、むろで乾燥、この工程を10工程重ねていきます。
藤沢塗工店もたまに仕事で漆を扱うことがありますのでその大変さは解ります。
考えただけでも気が遠くなるような作業工程です。
竿師にとっては仕事ではありますが、石鯛釣りという趣味(遊び)のための竿にこれだけの手間を掛けられることにはただただ感服至極であります。
これから1週間かけてツバキ油を漆の塗膜層になじませ、その後残った油分を乾いたウエスで拭き取ります。
和竿の手入れは大変ですが、竿師が一本一本匠の技を駆使し、渾身の情熱を傾けて作った竿であると思えば邪険には扱えません。
大切に大切に愛でながらの竿で釣る一枚一枚の石鯛はそれこそ珠玉の一枚となります。
「石鯛釣り」・・・、だからこの釣りは止められません。